膝立ちスロー→ノールックタッチ 名手たちが見せた連続美技が「とても素敵」
カラティニの好送球→バエズ“十八番”のノールックタッチ
メジャーリーグには引き分けがなく、延長戦に入った場合、決着がつくまで試合が行われる。試合終了が日をまたぐことも、しばしば起きる。荒天などで中断となった場合はサスペンデッドゲームとなり、後日、試合が再開される。
28日(日本時間29日)にシカゴで行われたカブス対メッツの試合も、そうだった。前日にサスペンデットゲームとなっていた一戦は29日(日本時間30日)、延長10回から再開されたのだが、その試合でカブスの2人の野手が驚愕の好プレーを見せている。
試合が再び始まった直後の10回だった。1死一塁の場面で、マスクを被っていたカラティニ、そして名手バエズが立て続けに好守を見せた。3ボール2ストライクからの6球目で一塁走者のコンフォルトがスタート。打者のブルースが見逃し三振に倒れると、投球を受けたカラティニは膝をついたまま、二塁へと送球した。
矢のような送球が二塁に送られると、このボールをキャッチしたバエズがお得意の“ノールックタッチ”。見事にスライディングしてきたコンフォルトの右足にタッチしており、三振ゲッツーを完成させた。“立ち上がり”のピンチを凌いだカブスは延長11回にサヨナラ勝ち。球団公式ツイッターでは「芸術」の一言とともにこのプレー映像を紹介すると、ファンからも熱狂のコメントが相次いだ。
「GOATって言いたいんだろ(Greatest Of All Time/史上最高)」
「バエズはノールックでのタッチの芸術をマスターしている」
「あれは芸術ではない。魔法だ」
「とても美しい」
「バエズ…素晴らしいタッチ」
「バエズMVP」
「カラティニの素晴らしい送球!」
「とても素敵」
「なぜ彼らはそもそも試そうとするんだ」
「MVP」
「何て送球だ」
試合を中継していた地元テレビ局「NBCスポーツ・シカゴ」でも実況が「何というタッチでしょう」と大興奮。こうした驚愕の好プレーを見る機会が増えるのなら、サスペンデッドゲームも悪くないかもしれない。