米国戦の“被害者”が漏らした本音 SNS大炎上の終了宣告…主張した正当性「分かっていた」

ドミニカ共和国代表のフアン・ソト【写真:ロイター】
ドミニカ共和国代表のフアン・ソト【写真:ロイター】

WBC最多15本塁打の最強打線…準決勝で惜しくも散る

■米国 2ー1 ドミニカ共和国(日本時間16日・マイアミ)

 ドミニカ共和国代表は15日(日本時間16日)、ローンデポパークで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で米国代表に1-2で敗れた。最後は同点、サヨナラの好機を作ったものの、“疑惑の判定”もあって涙を呑んだ。議論呼ぶ誤審騒動。当事者のヘラルド・ペルドモ内野手(ダイヤモンドバックス)は米スポーツ局「ESPN」の取材に応じ、リアルな心境を吐露した。

 1点差を追う9回裏2死三塁、一打同点の場面で打席に立ったのは、球界でも指折りの選球眼を誇るペルドモだった。剛腕メイソン・ミラー投手(パドレス)の100マイルを超える直球とスライダーを見極め、そしてファウルで粘り、フルカウントからの8球目だった。低めを見送ったペルドモは四球を確信して歩き出したが、球審コリー・ブレイザーは非情なストライクを宣告した。

 テレビ中継やMLBの解析システム「ベースボール・サバント」のストライクチャートでは低めに外れていた1球。それをストライクと判定されたことで、試合後は「酷すぎる」「あり得ない結末」「審判をクビに」など、“誤審”騒動に発展した。果たしてペルドモはどう見ていたのか。

「ESPN」のジェフ・パッサン記者が「米国戦の敗北、試合を決めた誤審にドミニカ共和国は失意」との記事で、ドミニカナインの言葉を寄稿した。最後の打者になったペルドモは「100%ボールだと確信していた。分かっていたんだ」と話したという。そして「それまでは一貫したジャッジをしていたブレイザー球審に対し、(ぺルドモは)ボールだと分かっているはずだと詰め寄った」。

 一方でペルドモは「精神的にキツい。(誤審は)大会中ずっとだった。でも、あの1球だけで負けたわけじゃない。それも野球だ。次はもっと良い結果を出せるようにしたい」とも話し、全てが“疑惑の1球”で決まったわけではないことも強調した。ドミニカ共和国のGM、ネルソン・クルーズ氏も「これも野球の一部だ」とし、「わずか数センチの差で負けた。数年後にはABS(ストライク自動判定システム)が導入されるだろうから、次はこうしたプレーにチャレンジできることを願っている」と言葉を絞り出した。

 ドミニカ共和国代表は、2013年大会以来の優勝はならなかった。それでもWBC歴代最多の15本塁打を放つなど、走攻守にわたってスーパースター軍団としての実力を見せつけた。ファンの熱狂も含めて本気度の高さを感じさせ、次回大会でも改めて優勝候補になることは間違いない。

(Full-Count編集部)

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