緊張走る米国との決勝も「政治的な発言はしない」 ベネズエラ監督が“58”のキャップに込めた無言の訴え
WBC決勝進出を決めたベネズエラ【写真:ロイター】日本時間18日の決勝は米国vs.ベネズエラの“因縁”対決
2026 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝の組み合わせが、米国vs.ベネズエラとなった。3大会連続決勝進出の米国に対し、念願の決勝初進出となったベネズエラ。がっぷり四つに組み合う好勝負として期待が高まるが、図らずも両国間の政治的側面からも注目を集めることになった。
今年1月、米軍はベネズエラの首都カラカス周辺を空爆し、反米左派のニコラス・マドゥーロ大統領夫妻を拘束。夫妻を米国に移送し、麻薬テロの共謀などの罪で起訴した。政情が不安定なベネズエラに介入する米国に対し、世界各国から非難の声は多い。米国は今月に入ってベネズエラ暫定政権と外交関係の回復に合意したと発表したが、緊張の糸は決して緩んではいない。
こういった状況を踏まえ、ベネズエラ代表のオマー・ロペス監督は大会当初より「政治的発言はしない」と宣言。この日も試合前の会見で「決勝が米国戦となれば、政治的状況も踏まえて、準決勝に勝ちたい思いも強くなるのでは?」と質問されると、改めて「政治的な発言はしない。私が働いているのは野球界だから」と一蹴した。
基本的にロペス監督は話し好きだ。
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(佐藤直子 / Naoko Sato)