マリナーズ岩隈久志が実戦復帰に向け順調に回復 MLB公式サイトがトップニュースで伝える
正直、この5週間は長かった
右手中指の腱の負傷でリハビリ中だったマリナーズ・岩隈久志投手(32)が実戦復帰へ向けて大きな一歩を踏み出した。リーグ開幕2週間前となり、患部の添え木(固定具)がようやく外れたことをMLB公式サイトがトップニュースで報じた。
「正直、この5週間は長かった。それは間違いなく言えます。ドクターが外していいと言ってくれたので、ようやく、もっと指を使ったトレーニング(本格的なリハビリ)ができるようになる。それはいいことだし、楽しみ。この5週間はできること全てをしてきた」
アンソニー・スズキ通訳を介して、岩隈は5週間の治療の日々をこう振り返ったという。
チーム春季キャンプが始まる直前の1月下旬、ロサンゼルスでの練習中に、岩隈はネットに中指を引っ掛けるアクシデントで、まさかの負傷。以来、昨年サイ・ヤング賞の投票で3位に入ったエースは治療を続けてきた。
ようやく患部の固定具が外れることで、今後は中指の稼動域を広げるリハビリに移行できるという。21日からはテニスボールで投球練習を再開する予定。メジャーの公式球を使った投球練習は開幕1週間前の24日にスタートさせることになりそうだ。
岩隈は15日間の故障者リスト入りした状態で、今季の開幕を迎えることになる。岩隈とロイド・マクレンドン監督は具体的な復帰期日を設定していないが、記事では順調にいけば4月下旬に復帰見込みという分析をしている。
「すぐに戻りたい気持ちでいっぱいだけど、焦りすぎて故障を繰り返すことは避けたい。シーズンは長いので、最後まで力強く投げ切りたい」
そうコメントしているという岩隈は想定外のケガで出遅れながらも、完全復活に確かな手応えを感じている様子。チームの柱として期待されているだけに、焦りは禁物。まずはシーズンを通して活躍できる状態までコンディションを整えることが重要となる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count