日本ハム斎藤佑が現役引退の中嶋への想い語る 「今でも毎回受けてほしい」
斎藤が大ベテランの引退惜しむ、「最後の阪急戦士」はなぜ信頼されたのか
日本ハムの斎藤佑樹投手が、中嶋聡兼任バッテリーコーチの今季限りでの現役引退を惜しんだ。
実働29年のプロ野球タイ記録を持つ「最後の阪急戦士」は、本拠地最終戦となった1日のロッテ戦で現役生活にピリオドを打った。プロ1年目の2011年からボールを受けてもらっていた斎藤は、大ベテランへの思いを迷うことなく吐きだした。
「中嶋さんに投げる時は、すごく安心感がありました。リード面はもちろん、全てを任せられる。今でも毎回受けてほしいと思っています。だから、さみしさはあります」
阪急、オリックス、西武、横浜、日本ハムと渡り歩き、山田久志、松坂大輔、ダルビッシュ有ら多くの名投手のボールを受けてきた女房役。なぜ、中嶋兼任コーチはそこまで信頼されるのか。斎藤は46歳の献身的な姿勢を挙げた。
「インコース要求で、ちょっと甘くなって打たれたら、中嶋さんはベンチで『オレのせいだ。リードが悪かった』と謝ってくるんです。打たれる度に1回1回。僕の1つ1つのボールに対して全て言ってくれていた。『ここまで考えてもらっているのか』といつも思います」