大谷翔平を参考も「考えが甘かった」 4度目甲子園も不発…“後輩”が痛感した「実力不足」

花巻東・古城大翔【写真:加治屋友輝】
花巻東・古城大翔【写真:加治屋友輝】

花巻東の4番・古城大翔、無安打で初戦敗退

 完敗だった。第98回選抜高校野球大会は20日、大会2日目が行われ、第3試合では昨秋東北王者の花巻東(岩手)が智弁学園(奈良)と対戦。4番の古城大翔内野手(3年)が3打数無安打に終わるなど打線が沈黙し、0-4で敗れ初戦突破はならなかった。

 古城は初回2死三塁で迎えた第1打席で、カウント2-0からカーブを引っかけて三ゴロ。その後も見逃し三振、四球、二ゴロ失策と快音は聞かれなかった。智弁学園の左腕・杉本真滉投手の140キロ台の直球に差し込まれるシーンが目立ち、打線はわずか3安打。「杉本投手の真っすぐは、うなってくる感じでした。分かっていても打てない。狙っていたカウントでも打てなかった」と完敗を認めた。

 1年夏から4番を担い4季連続の甲子園出場。木製バットを使用する長距離砲は、これまでの甲子園で、19打数7安打の打率.368と結果を出してきたが、長打は1本もなかった。持ち味の長打を打とうと意気込んだ選抜だが、長打どころか単打もなし。試合後は「自分の考えが甘い部分がありました」と反省の言葉を口にした。

 180センチ、94キロの恵まれた体格はたくましさを増している。自らの欠点を「大振りになり過ぎることがある」と冷静に分析。冬場は「バットを内から出すことを意識してやっていました」とインサイドアウトのコンパクトなスイングを心がけて取り組んできた。

日本一へ険しい道のり「今のままじゃダメです」

 高校の先輩であるドジャース・大谷翔平投手の動画もチェックし「逆方向に打つ技術を、この冬は参考にしつつ意識してやってきていました」と話す。ただ最上級生で迎えた春は結果を残せず「(大谷は)世界No.1のプレーヤー。まだまだ足元にも及びません」と先輩の偉大さを改めて感じている。

 父は日本ハム、巨人の内野手として活躍した古城茂幸。甲子園入り後は父と連絡を取っていないが、常に言われている言葉がある。「“チームのために”とずっと言われていました。その言葉の重みを感じています」。主将として臨んだ舞台でチームを勝利に導けず、悔しさが募った。

 それでもプロのスカウト陣が注目する存在であるのは間違いない。ドラフト1位で指名される選手になるのが目標だ。「目標は高い方がいい。実現させるためには具体的なものがないといけない」と言いつつ「こんなんじゃダメです。実力不足だなと感じました。今のままじゃダメです」とも明かした。

「今は胸を張って言える強みがない。夏までに『ここを見てほしい』と言える部分を作りたい」。東北から日本一を目指した春は早すぎる終戦を迎えたが、もう一度チャンスがある。さらにスケールアップして、夏に戻ってくることを誓い、聖地を後にした。

(尾辻剛 / Go Otsuji)

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