田中将大が10勝目、シーズン終盤で調子上向き 同僚絶賛「彼はエクセレント」
打線は2安打も田中の好投で連勝、決勝弾のトーレスは「彼は本当に良いよ」
ヤンキースの田中将大投手は1日(日本時間2日)の本拠地タイガース戦で今季10勝目を挙げた。7回7安打1失点6奪三振1四球の好投で、5年連続2桁勝利を達成。打線が2安打2得点に終わる中、チームを2-1での勝利に導いた。同僚も「彼はエクセレント」と絶賛している。
初回に1点を失った田中。しかし、その後は立て直して無失点に抑えると、4回まで走者を一人も出すことができなかった打線が、5回にトーレスの2ランで逆転。先頭アンドゥハーが四球を選んで初めて出塁し、1死からトーレスの一発で一気に試合をひっくり返した。
その後も打線はわずか1安打と目を覚まさず。そんな中、田中は7回無死二、三塁のピンチではギアを上げて2三振を奪うなど、1点のリードを死守した。タイガースの9安打に対して、ヤンキース打線は2安打に抑えられながら勝利。初回の1失点のみにとどめた田中の投球が2連勝を呼び込んだ。
MLB公式サイトによると、この日、故障者リスト(DL)から復帰して先発マスクをかぶったゲーリー・サンチェスは「マサの球を受ける機会は本当に多くあった。彼の捕手を務めるのは、すっかり慣れたよ」とした上で「彼は制球できていた。ファストボールのコントロールが非常に良かった。彼はエクセレントだった」と制球力を称えたという。
一方、値千金の逆転2ランを放ったトーレスは、地元テレビ局「YES」が公式ツイッターで公開した動画の中で「彼は本当に良いよ。マサヒロはイニング毎に良くなっていくんだ。僕も嬉しいよ。僕はただ守備と打撃で彼を助けようとしている」と称賛。田中に絶大な信頼を寄せているようだ。
5年連続2桁勝利は、日本人では黒田博樹氏(2010~14年、ドジャース&ヤンキース)に続いて2人目の快挙。デビュー1年目からの達成はヤンキースではアンディ・ペティット氏以来2人目で、日本人としては初の快挙となった。この日は96球を投げてストライクは67球で、防御率は3.83へと向上。昨季のポストシーズンで大活躍した右腕は、28度目の世界一へ向けて名門ヤンキースを牽引している。
(Full-Count編集部)