初登板のイチローに敵地で“リスペクト” 「フィラデルフィアで最高の瞬間」
両軍ナインがベンチ最前列で見守り、地元メディアも興奮
マーリンズのイチロー外野手が、2015年シーズン最終戦の敵地フィリーズ戦で、8回裏にメジャー人生初のマウンドを踏みしめた。1回2安打1失点のピッチングだったが、愛工大名電高時代にエースだったレジェンドの晴れ舞台で、両軍ベンチ、ブルペン、そして、敵地ファンの示した多大な“リスペクト”は、地元メディアで大きな話題となった。
マイアミで放送している地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」の実況は8回裏のフィリーズの攻撃が始まると、イチローの初舞台を紹介した。
「レディース・アンド・ジェントルマン! 殿堂入り選手、イチローです。メジャーでピッチングを見せようとしています。イチローはマウンドでウォーミングアップをしています。これがイチローが日本とメジャーリーグで監督に長きにわたりロビー活動を続けてきたことでした。
彼は(マリナーズ時代に)ルー・ピネラ監督に投げさせてほしいとずっと頼んでいました。ニューヨークではジョー・ジラルディ監督に、もしも誰か必要なら、僕に投げさせてほしいと伝えていました。ついに、2015年シーズン最終日に、高校時代に日本で素晴らしいピッチャーだったイチローはマウンドに立ちました」