東大が今季初白星、エース・松本慎之介が9回1失点126球完投…17季ぶり勝ち点にリーチ

4年生・明石健が同点ソロ…7回にビデオ検証の結果、勝ち越しに成功
東京六大学野球春季リーグで9日、東大が法大1回戦に2-1で先勝し、今季初白星を挙げた。エース左腕・宮台康平投手(後に日本ハム、ヤクルトでプレー)を擁して法大に2連勝した2017年秋以来となる17季ぶりの勝ち点奪取にリーチをかけた。
先発の左腕・松本慎之介投手(3年)が力投。4回1死満塁のピンチでも、6番の土肥憲将捕手(4年)を三飛、続く7番・只石貫太捕手(2年)を落ちる球で空振り三振に仕留め、相手に得点を与えなかった。
両チーム無得点で迎えた6回2死一塁で、味方の右翼手が飛球にいったん追いつきながら見失い、適時三塁打となったのは不運だった。松本は東京・国学院久我山高時代に選抜ベスト4に貢献した実績があり、1浪を経て東大入り。昨秋も1人で2勝を挙げている。
エースの力投に、東大打線が7回にようやく奮起した。1死から5番・明石健捕手(4年)が右翼席へ同点ソロ。さらに2死一塁から8番・樋口航介内野手(3年)が中堅手の右を抜く二塁打を放った。一塁走者の小村旺輔内野手(4年)が一気に本塁へ突入し、ヘッドスライディング。一度は「アウト」と判定されたが、ビデオ検証の結果、捕手のタッチをかいくぐっており、「セーフ」に覆ってリードを奪った。
松本は9回のマウンドも続投。リクエストで判定が覆るなど指揮官の“眼力”も素晴らしく、最後は空振り三振に仕留めて雄叫びを上げた。9回1失点126球で投げ切った。試合後のヒーローインタビューでは「人生で初めて9回を投げ切りました」と、疲労感の中に充実感をにじませた。
東大は昨秋にも法大と慶大から1勝ずつ挙げたが、勝ち点奪取には届かなかった。今季は勝ち点奪取のみならず、立大を抑えて単独5位となった1997年秋以来、57季ぶりの最下位脱出を目標に掲げている。
(Full-Count編集部)