慶大5季ぶりV決定 エース渡辺和大が3連投、涙の120球超…前日サヨナラ負けの屈辱晴らす

東京六大学野球春季リーグで優勝した慶大ナイン【写真:小林靖】
東京六大学野球春季リーグで優勝した慶大ナイン【写真:小林靖】

上田誠、上田和明両コーチが就任し指導陣もテコ入れされていた

 東京六大学野球春季リーグは1日、慶大が早大3回戦に3-0で勝利。2勝1敗で今季勝ち点を「5」とし、2023年秋以来5季ぶり41回目の優勝を決めた。昨秋まで3季連続5位と低迷していたが、見事に脱出。8日開幕の全日本大学野球選手権大会に、東京六大学代表として出場する。

 慶大は2回、2安打1四球で1死満塁とし、8番・横地広太外野手(4年)が押し出し四球を選んで先制した。1-0のまま迎えた6回には、先頭の「3番・DH」小原大和外野手(4年)が右翼席へソロ本塁打。さらに1死満塁のチャンスをつくり、横地が中犠飛を打ち上げて点差を広げた。

 一方、先発マウンドに上がったエース左腕・渡辺和大投手(4年)は3連投。まず5月30日の1回戦に先発し、7回106球1失点の力投で勝利投手となった。しかし、翌31日の2回戦では、4-3とリードして迎えた9回にリリーフで登板するも、まさかの逆転サヨナラ負けを喫する。天皇陛下と長女・愛子さまが観戦された天覧試合で、優勝決定まであと3アウトと迫りながら、落とし穴にはまったのだった。

 疲れを気合が上回る。渡辺和は3回に相手の1、2、3番を3者連続三振に仕留め、4回無死一塁でも打率リーグトップの早大・徳丸快晴外野手(2年)を投ゴロ併殺に斬って取るなど、力投を続けた。8回5安打で11奪三振の無失点。120球を超える気迫のマウンドだった。

 9回は2番手で鈴木佳門投手が3者凡退に抑えて、歓喜の瞬間を迎えた。

 昨秋まで3季連続5位と低迷も、今年は北海道・旭川東高出身で、旭川市長を父に持つ今津慶介主将(4年)を中心に例年以上の猛練習に取り組んだ。新たに神奈川・慶応高前監督の上田誠氏が投手コーチ、かつてプロ野球の巨人にドラフト1位で入団し活躍した上田和明氏が内野守備コーチに就任し、指導陣がテコ入れされたことも大きかった。

(Full-Count編集部)

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