「バチバチ感好き」 涙の敗戦、滲む悔しさ…“清々しい”だけじゃない高校野球「めっちゃ感動」

延長11回タイブレークの激闘
第108回全国高校野球選手権大会は15日、3回戦が4試合行われ、第2試合で智弁和歌山が敦賀気比(福井)に延長11回の激闘の末に7-3で勝利した。今大会を通じて“敗者”が“勝者”を清々しく見送る場面がたびたび見られるが、両校に関しては別の光景が広がった。「逆に良いよね」とファンも好感を覚えている。
敦賀気比は5回に2点を先制するも、8回2死二、三塁から川原一将(3年)の左中間二塁打で同点に追いつかれた。9回はサヨナラ好機もあと一本が出ず、延長10回タイブレークは無死満塁のピンチを招いたが併殺と投ゴロで無失点に抑えた。しかし、その裏に得点できず、延長11回に5点を勝ち越されて万事休す。
笑顔の智弁和歌山ナインに対し、敦賀気比ナインの目からは涙がこぼれた。先にベンチ裏に戻るのは勝ったチームで、敦賀気比はそれを見送る形になったが、悔しさからか前を見つめ、ほぼ目を合わせることなくグラウンドを後にした。
松商学園(長野)が2回戦で三重に敗れた際、顔を見つめて挨拶する場面など、今大会では敗戦チームが勝者に対して笑顔で送り出すシーンもある。一方で悔しさを爆発させた敦賀気比ナインに対しても「敦賀気比のこの感じ好きなんですよね」「このバチバチ感好きだよ」「この姿も本気の表れ」「これはこれで良いじゃない」「これが常勝軍団のプライドやな」「めっちゃ感動した」などと、拍手が送られた。