ヤクルト有利のセCSファイナル 巨人が逆転進出するポイントは?
今季対戦はほぼ互角、本拠地で強さ発揮するヤクルト、巨人に勝機は?
日本シリーズの出場権をかけて戦うクライマックス・シリーズの最終ステージが14日からスタートする。セ・リーグは神宮球場でヤクルト-巨人がプレイボール。14年ぶりにリーグを制したヤクルトか、4連覇を逃すも日本一奪回を目指す巨人か。リーグ戦は巨人の13勝12敗とほぼ互角。アドバンテージ1勝、ホームゲームで貯金19を作っているヤクルトが現時点では有利といえる。
打撃部門を分け合った本塁打王・山田哲人、首位打者・川端慎吾、打点王・畠山和洋を擁するヤクルトの強力打線と、最高勝率のタイトルを獲得したマイルズ・マイコラス、防御率1点台の菅野智之ら高いチーム防御率を誇る巨人投手陣とのぶつかり合いになることは容易に想像できる。しかし、阪神とのファーストステージですでに先発登板している巨人投手陣の疲労度を考えると、爆発力のある打線を完ぺきに抑えることは難しいだろう。
4勝先取(首位のヤクルトは3勝)のシリーズでマイコラス、菅野、ポレダの3本柱は中3日などの強行などがない限り、1試合しか登板できない。巨人はこの3人以外の投手が投げる試合をいかに拾うかが、カギになる。
3投手以外に先発が予想されるのは現時点で登録されている内海哲也、高木勇人、登録外では大竹寛、田口麗斗の4投手。今季の成績を考える経験があるとはいえ2勝止まり(うち1試合が消化試合)の内海、3勝止まりでパッとしなかった大竹に長いイニングを託すのは厳しい。可能性を秘めるのは田口だがスタミナ面に課題を残す。高木は中継ぎ要員としてファーストステージからブルペンで投げている。
駒不足の巨人が“ローテの谷間”で勝つためには、先発投手にいけるところまで託し、山口鉄也、マシソン、澤村拓一らにどれだけ少ないダメージでつなげるか。宮国椋丞、田原誠次、高木京介、戸根千明、高木勇人らのリリーフがポイントとなる。
5投手のヤクルト戦成績は以下の通り。