広島マジック9で足踏み、今季ワースト6連敗も…緒方監督「内容は悪くない」
ジョンソンは7回5失点、指揮官は「失投を打たれたのだから仕方ない」
■DeNA 5-4 広島(11日・マツダスタジアム)
広島は11日、マツダスタジアムで行われたDeNA戦に4-5で敗れた。今季ワーストの6連敗でマジックは9のまま変わらなかったが、緒方監督は「結果にはつながらなかったが、内容は悪くない」と下を向くことはなかった。
先発のジョンソンが7回5失点。ジョンソンは「前回よりは良かった。相手にうまく拾われた」と悲壮感はなく、指揮官も「失投を打たれてしまったのだから仕方がない」と諦めの表情だった。
緒方監督が「打線は粘り強く攻撃できている」と評価したように、鈴木、野間のタイムリーで追い上げ、8回には代打・新井の一打で1点差まで詰め寄った。新井は「なんとか食らいついていこうという気持ちで、うまくコンタクトできた」と1週間ぶりの打点を振り返ったが、チームの勝利にはつながらず「試合は終わったので反省して、前を向いていくだけ」と気持ちを切り替えていた。
1番から5番まで全員が安打を放った中、4打数ノーヒットでブレーキとなった田中について「状態が悪いというだけ。彼には頑張ってもらわなければいけない」と奮起を促した。
最後に力なく「また明日から頑張ります」と会見を締めくくった緒方監督。今季、驚異的な勝率を誇るマツダスタジアムでも、チーム史上初となるリーグ3連覇への「産みの苦しみ」を断ち切ることはできなかった。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)