スネルが“親友”由伸から待つ招待状…私生活での接点は? 実は寿司よりも好きな“日本食”…お洒落デュオが絆を深める理由

試合後の定番となりつつある山本由伸とブレイク・スネルの仲睦まじき光景【写真:黒澤崇】試合後の定番となりつつある山本由伸とブレイク・スネルの仲睦まじき光景【写真:黒澤崇】

「彼のためなら何でもする」…サイ・ヤング賞2度のスネルが認めた由伸の凄み

 サイ・ヤング賞を2度受賞したメジャー屈指の左腕、ブレイク・スネル。ドジャースの先発ローテーションを支えるサウスポーが今、同僚である山本由伸へ惜しみないリスペクトを注いでいる。「弟のような存在」と語る山本との深い絆、そしてインタビューで明かした素顔や温めているシーズンオフの計画まで。スネルが6分間にわたって語った全ての言葉を届ける。

 ドジャースのクラブハウスで、日米のファンから熱い視線を浴びている関係性がある。球界最高峰の左腕として君臨するスネルと、ドジャースのエースとして躍動する山本由伸だ。

「なぜヨシ(山本由伸)のことがそんなに好きなのですか?」

 スネルに直球質問を投げかけると、「待ってました!」と言わんばかりの笑みを浮かべて、その思いを明かしてくれた。

「ヨシは本当に素晴らしい人間だからさ。僕たちの関係は時間をかけてすごく深まっていてね。今ではもう、彼が僕の兄弟のひとり(弟)だと思っているよ。彼のためならなんだってしてあげたいし、ピッチャーとしても人間としても、クレイジーなほど彼を尊敬しているんだ。お互いに高め合い、競い合いながらも、最高の自分を目指して協力し合えるこの関係性が大好きなんだ」

 33歳のスネルと28歳の山本。なぜ、これほどまでに仲良くなったのか。その裏には、互いに対するプロとしての純粋な探究心があった。

「仲良くなった理由は『時間』だよ。お互いに質問し合ったんだ。僕たちは2人とも『なぜ自分が、そして彼が野球で優れているのか』に興味を持っていたからね。そこからお互いの生い立ちやどうやって成長してきたかを理解し合って、友情が深まっていったのさ」

練習中もコミュニケーションを欠かさない山本とスネル【写真:黒澤崇】練習中もコミュニケーションを欠かさない山本とスネル【写真:黒澤崇】

 特にスネルが絶賛するのが、山本の投手としての「マインドセット(心構え)」だ。山本独自の調整法として知られる「ジャベリントレーニング(やり投げ)」についても、興味深そうに語る。

「実はじっくり見たことはないんだけど、すごく興味深いよね。毎回同じ距離を投げるために、体をあのようにコントロールして使うのは本当にクールだと思うよ。ヨシから学んだことはたくさんある。特にピッチングに関してはね。でも、ヨシのことで一番好きなのは、彼のマインドセットと『勝ちたい、最高でありたい』という強い意志だ。彼のそういうところが大好きなんだよ。投手としての練習姿勢も素晴らしい。すごく若いのになにかを成し遂げようと集中していて、最高を目指す情熱があるんだ」

由伸は「とてもオシャレだよね。独特のスタイルや雰囲気が好きなんだ」

 ここまではトップアスリート同士の美しき友情物語だが、インタビューが進むにつれてスネルのチャーミングな素顔が次々と露わになっていく。

 普段2人でどんな話をしているのか尋ねると、スネルは楽しそうにこう返した。

「普段話すことかい? たいていは野球のことさ。どうやって素晴らしい選手であり続けるかとかね。……まあ、あとは色々なことについてくだらないジョークを言い合って、たくさん笑ってるよ(笑)」

 また、私服のセンスにも定評がある2人。クロムハーツやシュプリームなどを着こなす山本のファッションについて振ると、スネルの目が輝いた。

「ヨシのファッションかい? 大好きだよ! すごく『彼らしい』し、とてもオシャレだよね。何より彼の持っているあの独特のスタイルや雰囲気(スワッグ)がすごく好きなんだ」

オフシーズン時のスネルの私服姿【写真:アフロ】オフシーズン時のスネルの私服姿【写真:アフロ】

 ちなみにスネル自身も、大のドジャース帽子コレクター。毎日違う色の帽子をかぶって球場入りしている。「帽子は何個くらい持っているの?」と尋ねると、「うーん、たぶん50個くらいかな! いろんな色のやつを山ほど持っているよ」と明かしてくれた。

 そんなオシャレ好きなスネルには、密かに温めている“野望”がある。それが「オフシーズンの日本訪問」だ。以前来日した際の思い出について尋ねると、具体的にブランド名を挙げてくれた。

「前に日本に行った時は楽しかったよ。クロムハーツに行って、ルイ・ヴィトンやディオールにも行った。あともう一つすごく良いショップに行ったんだけど……名前が思い出せないや(笑)」

溢れる“ラーメン愛”「麺のウマさは信じられないほど最高」

 では、このオフに日本を訪れる計画はあるのだろうか?

「今のところ具体的な計画はないんだ。でもね……ヨシが僕を招待してくれるなら、絶対に行くよ! 彼の故郷を見てみたいんだ。彼が招待してくれるならね!」

 なんと、来日の条件は山本の「招待状」だというのだ。

「(オリックス時代に)彼が大阪にいたのは知ってるよ。その話も2人でしたんだ。『日本にいるヨシに会いに行く』、想像しただけで最高じゃないか」

 山本からの誘いを首を長くして待っている様子だ。

 さらに話は日本の「食」へ。スネルの“ラーメン愛”が飛び出した。

「日本の食べ物かい? 寿司もいいけど、僕は断然『ラーメン』だね! 去年日本に行った時にラーメン屋に行ったんだけど、あの麺のウマさは信じられないほど最高だったよ」

果たして山本はスネルを“招待”するのだろうか【写真:アフロ】果たして山本はスネルを“招待”するのだろうか【写真:アフロ】

 山本と一緒に食事に行ったか尋ねると、チーム全体で訪れた特別なディナーの思い出を明かしてくれた。

「個人では行ってないけど、チームのディナーで行ったよ。マグロやたくさんの寿司を食べたんだ。すごくフレッシュで美味しかった。ヨシとショウヘイ(大谷翔平)がチーム全体のためにセッティングしてくれたんだよ」

 ワールドシリーズ制覇と、2人揃っての健康と成長を目標に掲げるスネルと山本由伸。マウンドで見せる圧巻のピッチングの裏には、互いを高め合う深いリスペクトと、「シーズンが終わったらヨシの故郷へ行き、一緒にラーメンを食べる」という微笑ましい“おねだり”が存在しているのかもしれない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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