地元紙がヤンキースの心温まる日本人師弟関係を特集 「田中将大はピカピカの新車で、黒田博樹は信頼できるカーナビ」

ロスチャイルド投手コーチが高く評価する黒田の人間性

 ヤンキースの田中将大投手と黒田博樹投手の心温まる師弟関係について地元紙デイリー・ニュース電子版が特集した。見出しは「黒田博樹が田中のアメリカでの生活とヤンキースへの適応を助けている」というものだ。

 記事はこんな一文から始まる。

 田中がヤンキースのピカピカの新車だとすると、黒田博樹は信頼できるカーナビだろう。田中はメジャーで過ごす最初の春季キャンプを通じて、素晴らしい成功とともに最高の運転を見せた。

「彼(黒田)が自分にとってどれだけ大きな助けになったのか、言葉では表現できないですね。黒田さんはシーズン中も助けになってくれるでしょう」

 田中は通訳を介して、大先輩への感謝の気持ちをこう語ったという。

 記事の中で、ヤンキースの投手コーチのラリー・ロスチャイルド氏は黒田の人間性を高く評価している。黒田の指導は田中だけに留まらない。先発ローテーションを形成する後輩、イバン・ノバ投手も定期的に黒田にアドバイスを求めているという。打者をいかに料理するかや球種に応じたボールの握り方などに関して、ノバは39歳のベテランの経験に頼っているというのだ。

「我々が田中と契約した瞬間に黒田がサポートしてくれることは分かっていた。彼はそういう人間なんだ。黒田が適応するためにくぐり抜けてきた経験が、田中には大きく役に立つ。黒田がメジャーに来たばかりのときのことや、中4日での登板日程にいかに対応したのかを話すだけで大きい。経験者の言葉は他の人間が話すよりも重みが違う」

 2008年からメジャーの野球に適応し、修羅場をくぐり抜けてきた黒田の経験値が田中にもたらす恩恵について、ロスチャイルド氏はこう語っている。

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