1か月半ぶり勝利のハム上沢 「勝てるかな」と思わせた少女からのプレゼント
7回6安打2失点で7月27日のソフトバンク戦以来の勝利
■日本ハム 4-2 オリックス(17日・札幌ドーム)
日本ハムの上沢直之投手が約1か月半ぶりの白星となる11勝目を挙げた。17日、本拠地でのオリックス戦に先発し、7回6安打2失点と好投。7月27日ソフトバンク戦以来の白星を挙げたう右腕は「長い期間勝てず、辛かったですけど、今日11勝目を挙げることができて良かったです」と、お立ち台で心底ホッとした表情を浮かべた。
ピンチを招いても最少失点で切り抜けた。先制された3回には、なおも1死満塁の場面で吉田正を二ゴロ併殺打。2連続二塁打で2点目を失った6回も、その後の中軸を3人斬り。「とにかく結果を残すことだけを考えて、何とか粘り強く投げようと思っていました」と振り返った。
一時は防御率で12球団トップに躍り出るなど快調に白星を積み重ねた前半戦から一転、後半戦は失点を重ねる場面が続いていた。北海道胆振東部地震後初の試合となった8日の楽天戦では3回8安打9失点でKOされた。今日の試合も「コンディションは正直あまりよくないし、しっくりこないけれど、その中でいいボールを探しながら」と言う中で、集中力を切らさずに細心の注意を払って111球を投げた。
この日朝、合宿所を出る時にうれしい出来事があった。「小さい女の子が四つ葉のクローバーをくれたんです。これで勝てるかなって思いました。調子がよくない時にはそういうの、大事かなって思います」と笑った上沢。
被災から間もない時期にも関わらず、この日も2万8000人を越えるファンがスタンドを埋め「見に来てくれている方がたくさんいるので、少しでもいいプレーを見せたいです。シーズンもあと少しですが、ここから波に乗れるように頑張ります」と、最後の力を振り絞って投げ抜くことを約束した。