メッツ無傷4連勝で15年ぶりWSへ 名作映画のカブス世界一“予言”実現せず
初回に2発で4得点、8回にはマーフィーがPS新記録の6試合連続弾でダメ押し
ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦(7回戦制)が21日(日本時間22日)に行われ、メッツが敵地でカブスに8-3で勝利し、無傷の4連勝で15年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出を決めた。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で今年の優勝を“予言”されていたカブスはリーグ優勝決定シリーズで力尽きた。
同シリーズ3連勝と勢いに乗るメッツはこの日も序盤から攻勢をかけた。初回、相手先発のハメルを攻め、2死一、二塁からデューダがセンターへ先制の3ラン。続くダーノーもライトスタンドにライナーで運び、2者連続本塁打で4点を奪った。
さらに2回2死一、二塁で、またもデューダが2番手のウッドから右中間へタイムリー二塁打を放ち、リードを6点に広げる。
対するカブスはメッツ先発マッツの前に3回まで無得点に抑えられていたが、4回に無死満塁とようやく好機を作る。しかし、カストロの鋭い打球はサードライナーに。続くシュワーバーのファーストゴロの間に1点を奪っただけで攻撃を終えた。
メッツは8回2死一塁の場面でマーフィーがセンター右へ2ラン。2004年にベルトラン(当時アストロズ)がマークした5戦連発のポストシーズン(PS)記録を上回る6試合連続本塁打でさらに突き放した。カブスもその裏、無死二塁からブライアントがレフトへ2ランを放ったが、反撃もそこまで。
怒涛の4連勝をマークしたメッツは2000年以来のWS進出が決定。一方、カブスは1989年公開の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の中で、2015年のワールドシリーズ優勝が“予言”(主人公のマーティ・マクフライがタイムマシンを開発した博士ドクと共に、1985年の世界から2015年の未来へ。たどり着いた2015年10月21日の世界で、当日付の新聞に「カブスがワールドシリーズ第5戦を制して優勝」という記事が掲載)されており、今季開幕前から注目を浴びていたが、WS目前で散った。
メッツ・コリンズ監督とカブス・マドン監督の親友対決としても注目されていた決戦はコリンズ監督に軍配。1986年以来3度目の世界一に向けて快進撃が続くメッツは29年ぶりの世界一に届くか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count