決着は4勝3敗に? 強打誇るソフトバンクVSヤクルトの日本シリーズ展望
ともにリーグ優勝の“最強対決“、「どっちが勝つにしても4勝3敗」?
ソフトバンクとヤクルトが激突する「SMBC日本シリーズ2015」が、23日に開幕する。リーグ優勝を果たした両チームがクライマックスシリーズを順当に勝ち抜き、実現する“最強対決”。パ・リーグを圧倒的な強さで制したソフトバンクが有利との声もあるが、勝負のポイントはいったいどこにあるのか。
ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏は「どっちが勝つにしても4勝3敗の気がしてるんですよね。7戦やりそうな気がするんですよ」と予想する。
「ヤクルトというチームは、戦力だけでは計れない気がするんです。乗ったらとことん強いし、神宮に行けば無類の強さを誇る。選手のスキルだけでは計れないチームかなと。選手も真中監督も『いつも通り、いつも通り』と口をそろえています。それが出来るようだったら、どっちが勝つにしても4勝3敗ですよ。
ここまでくれば、勢いというのは関係ないと思います。どちらもそうですけど、(ペナントレース)1位チームがCSを落とすわけにはいかないというプレッシャーが強かった。その中で勝ち上がってきたので、もう失うものはなくなった。あとは、どれだけ普段通りやれるか、どれだけシリーズを楽しめるかによってくる。そこで勝敗が大きく変わる気がします。
そう考えると、ソフトバンクの方が少しだけプレッシャーがかかるかもしれませんね。俺たちは勝たなきゃいけないんだ、という空気が流れてしまうので。ただ、ソフトバンクはリーグ終盤で調子を落としていましたけど、3連勝したCSの時のいい状態を信用したほうがいいと思います。工藤さんも監督としては1年目ですけど、百戦錬磨ですし」
では、両チームの選手の状態はどうなのか。野口氏は、両チームの打線の鍵を握る選手の調子を不安視している。