元広島&DeNAの助っ人左腕は今… 消えぬ野球への情熱「愛する野球ができる…」
広島、DeNAでプレーしたマイク・ザガースキー投手
かつて、日本球界を沸かせたベテラン助っ人が、メジャー復帰を目指してプレーを続けている。2015年に広島で、2016年にはDeNAでプレーしたマイク・ザガースキー投手。35歳となった左腕は今季、ブルワーズに在籍し、メジャーで2試合に登板した。傘下の3Aでは49試合に投げて1勝1敗11セーブ、防御率3.20の好成績をマークした。
広島では19試合、DeNAでは32試合の登板に止まり、思うような活躍を見せられなかったが、体重100キロを超えるその愛くるしい体型から、日本でも人気だったザガースキー。その左腕の現状を、ザガースキーの出身地ネブラスカ州オマハの地元紙「オマハ・ワールド・ヘラルド」が特集している。
「5年ぶりにMLBに復帰したミラルド・ノース高卒の投手マイク・ザガースキーは、MLBへ復帰することを目指している」とされた記事では、これまでのザガースキーの歩みを紹介。記事によれば、ブルワーズ傘下3Aコロラドスプリングス・スカイソックスが所属するパシフィック・コーストリーグで35歳のザガースキーは2番目の年長者で「13年前のドラフトでフィラデルフィアに12巡目でドラフトされた彼は、継続的に順応していった。それにより、彼が初めてプロ入りした当時には子供だった選手たちと対戦する際に、有効な働きを見せた」とされている。
今季は6月28日にメジャー昇格を果たしたが、2試合に投げた後、7月12日にマイナーに再降格。それでも3Aで奮闘し、シーズンの最後までプレーオフ進出を争ったチームに貢献した。35歳にしてマイナーリーグでのプレーを続け、メジャー再昇格を目指すザガースキー。野球に対しての衰えぬ情熱が、彼のプレーを支えているという。記事内では左腕のコメントも紹介している。
「初めて3Aに来るときは、ワクワクするもの。(メジャーに上がる為の)チャンスだからね。プレーすることで、若さを保てると思うんだ。(昔より)ちょっぴり大人になったし、プレーに関しても、より成熟してきていると思う」
「情熱があるからこそ、プレーし続けるものだと思うんだ。誰でもそれを見失ってしまう時もあるけどね。これが僕の仕事だよ。プレーすることでお金ももらえるわけだし。そうやって家族を養っているんだ」
今オフには、ドミニカでのウインターリーグへ参加する予定のザガースキー。「浮き沈みは既に経験してきたけど、今年1年はほとんどが充実していたよ。メジャーの舞台に復帰して、チームを助け、愛する野球ができるチャンスが巡ってくる限り、僕は(野球)を続けていくべきだと思うんだ」。衰えぬ野球への情熱を胸に秘めるザガースキー。来年1月には36歳を迎える左腕は、これからも情熱を胸にチャレンジを続けていく。
(Full-Count編集部)