左肘手術の日ハム宮西 痛みに耐え、握力もなくなる中で投げ続けた理由
「普段の私生活から痛かった」、激痛に苦しみながら8年連続50試合登板
日本ハムの宮西尚生投手は今季、史上6人目、パ・リーグでは米田哲也(阪急)に並ぶ最長の8年連続50試合登板を達成した。
新人からの連続記録では自身のリーグ最長を更新。それでも、プロ8年目の今季は激痛の1年だったという。壮絶な痛み、苦しみながらも投げ続けた理由とは何だったのか。
07年ドラフト3巡目で日本ハム入り後、救援のみで登板してきた。酷使した左肘が悲鳴を上げたのは3月上旬だった。
「春季キャンプから帰ってきて1日目。札幌ドームでの練習でキャッチボール中に肘が動かなくなった。それまで全く痛くなかったんですけど。いきなりでした。肘の中に血や水がたまったりして…それが2、3か月続いた。後半戦は痛みだけでした」
投球だけではなかった。日常生活でも患部に痛みが走り、左手の握力がなくなっていたという。
「左肘の神経に遊離軟骨が当たっていた。数値的には分からないけど、左手の握力は完全に弱くなって、全然力が入らなかった。毎試合後に血や水を抜く生活が2か月は続いていましたね。普段の私生活から痛かった」