元Gマイコラス、最大のサプライズ先発投手に選出「カ軍には最高の筋書き」
カージナルスで1年間ローテ守ったのはマイコラスだけ
マイコラスが、今季MLB最大のサプライズ選手のひとりに選出された。米メディア「スポーティング・ニュース」が、もうすぐレギュラーシーズン終了を迎えるのを前に、「2018年球界最大のサプライズとなった選手たち」を選出した。期待されていなかった、あるいは無名だったにもかかわらず、予想外の大活躍をした選手をポジション別に選出(捕手を除く)した記事で、先発投手部門では元巨人のマイルズ・マイコラス投手(カージナルス)が選出された。
マイコラスが日本で残した3年で31勝、防御率2.18という実績はあれど、米国から見ればどれだけのものか懐疑的だったのだろう。選出理由について、記事は「彼の2018年の投球は、カージナルスにとってほぼ最高の筋書きだと考えられる。カージナルスは彼が先発した30試合のうち、22試合で勝利している。そして、彼はチームで今季ずっとローテーションを守っている唯一の選手である」というところを挙げている。
記事によると、日本へ渡る以前のマイコラスは「2014年を最後に、メジャーリーグで投げていなかった。パドレスとレンジャーズで投げる機会があったが、良く言ってもまあまあというところだった」という並以下の投手。それが、1シーズン、ローテを守って16勝4敗、防御率3.01という好成績を残すとは思われていなかったことを物語っている。
さらに、記事では「昨年まで数年日本で先発投手としてプレーし、2018年にメジャーリーグで本塁打を放ったのはショウヘイ・オオタニだけではない。実は、マイコラスは4月2日に今季初先発した試合で本塁打を打ち、これはオオタニが打つよりも早かった」という事実も、マイコラスがサプライズである理由としている。
その他のポジションでは、一塁部門でマックス・マンシー(ドジャース)、遊撃部門でかつてドジャースで野茂英雄とともにプレーしたラウル・モンデシーの次男、アダルベルト・モンデシー(ロイヤルズ)、三塁部門でミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)、外野部門でフアン・ソト(ナショナルズ)らが選出されている。それだけ、“逆輸入選手”マイコラスの活躍は、米国サイドにとっても大きな驚きをもって受け止められている。
(Full-Count編集部)