元Gマイコラス、快投17勝目 監督絶賛「これぞマイルズ」、1人で貯金13の活躍
7回2失点の快投&適時打を放つ活躍「彼は勝つチャンスを与えてくれる」
巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手は23日(日本時間24日)の本拠地ジャイアンツ戦で7回2安打2失点(自責1)8奪三振無四球と快投。4回には自らタイムリーも放つ活躍でチームを9-2の快勝に導き、リーグトップタイの17勝目(4敗)を挙げた。ワイルドカード争いでプレーオフ(PO)進出圏内の2位につけるカージナルスは3連勝を飾ったが、マイク・シルト監督は「彼はずっと素晴らしい」と一人で貯金「13」を作るマイコラスを絶賛している。
マイコラスは3回まで1人の走者も出さないパーフェクト投球。4回に2死から二塁ムニョスのエラーで初の走者を出したが、クロフォードを右飛に仕留めて無失点に抑えた。
打線は2回にムニョスのタイムリーで1点を先制すると、4回には、マイコラスが2死二塁の好機でライト前に運ぶタイムリーを放ち、自らのバットで追加点をもたらす。6回には打線が一挙5点を奪取。大量リードをもらったマイコラスは7回も先頭打者をムニョスのエラーで出し、続くクロフォードには2ランを浴びたが、ここから3人を抑えて“お役御免”となった。
96球を投げてストライクは72球。試合前に3.01だった防御率は2.94と再び2点台に突入した。地元テレビ局「FOXスポーツ・ノースウェスト」は試合後の監督会見の動画を公式ツイッターで公開。ストライク率75%とこの日もコントロール抜群だった右腕について、シルト監督は「これぞマイルズという内容だった。全ての投球をコントロールできていた。カウントを有利にして、内外角へ投げ分けていた。我々にとっては良い日だった」と絶賛している。
メジャー復帰1年目で、ジョン・レスター(カブス)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)という球界を代表する投手に並んでリーグトップタイに立つ17勝目。現在ナ・リーグ中地区3位で、ワイルドカード争いでは進出圏内の2位につけるカージナルスは今季87勝69敗の貯金「18」となっているが、マイコラス1人で「13」の貯金を作っている。
シーズン途中にマイク・マシーニー監督の解任に伴い、監督代行を経て監督に“昇格”したシルト監督は「彼は主戦投手として役目を果たしてくれているし、登板すれば勝利へのチャンスを与えてくれている。彼はずっと素晴らしいし、今日は再び彼の好投だった」と“感謝”。さらに、「彼は勝つチャンスを与えてくれるだけでなく、終盤まで投げてくれる。歴史的に見て、勝ち星を積み重ねる投手はゲーム終盤まで投げているものだ。懐古主義というわけではないけど……(長いイニングを投げることができるのは)彼にとっても恩恵がある」と続けた。
レギュラーシーズンは残り5試合。カージナルスが最終戦を待たずにプレーオフ進出を決めることができれば、マイコラスは10月2日(同3日)のワイルドカードゲームに向けて調整を行う可能性も出てきた。
(Full-Count編集部)