手術決断の大谷、同点打で勝利貢献 トラウト敬遠後にバット折りながら適時打
試合前には手術決定を球団が発表、2打席で計3本のバット折る“珍事“も
エンゼルスの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、本拠地レンジャーズ戦に「4番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打1打点で4-1での勝利に貢献した。6回にトラウトが敬遠された直後にバットを折りながらも中前適時打。これが貴重な同点打となった。試合前には、今季終了後に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けることがエンゼルスから正式発表されたが、2試合連続ヒットで連勝に貢献した。
大谷は初回1死一、二塁では右腕ガヤードから100マイル(約161キロ)のライナーも、長身の一塁手グスマンが体をいっぱいに伸ばして好捕するファーストライナー。痛烈な打球で一塁走者のトラウトは戻ることができずにダブルプレーとなった。0-1の4回は無死二、三塁で103マイル(約166キロ)とまたしても痛烈な打球となったが、遊撃アンドラスの正面に飛んで遊ゴロ。好機で2打席連続凡退となった。
しかし、6回にようやくヒットが生まれる。1死三塁でトラウトは申告敬遠。一、三塁と3度目の好機で大谷が打席に入った。レンジャーズは左腕ペレスを投入したが、低めのスライダーをバットを折りながらセンター前に運ぶ技ありの同点打。エンゼルスはこの回、さらに3点を奪って逆転に成功した。大谷はこの打席、ファウルでもバットを折っていた。
8回は先頭で打席に入ると、カウント2-2から左腕ペルハムの6球目の直球を打ったが、バットがまたしても折れて遊撃へのゴロに。快足を飛ばしたものの、ギリギリのタイミングでアウトとなった。
エンゼルスはこの日、大谷が今季終了直後に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けることが決まったと発表。2度目の右肘靭帯損傷が明らかになってからは打者に専念しているが、来季も打者一本で挑む可能性が高まった。打率は.280となったが、手術発表直後の一戦でチームの勝利に貢献する同点打を放ち、勝利に貢献した。