“お買い得”すぎる元Gマイコラス 同僚の148勝右腕が絶賛「オフの象徴的契約」
1人で貯金13を作る活躍、ウェインライトが絶賛「彼は投球をシンプルにしている」
巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手は23日(日本時間24日)の本拠地ジャイアンツ戦で今季17勝目(4敗)を挙げた。7回2安打2失点(自責1)8奪三振で、今季11度目の無四球の快投。プレーオフ進出へ向けて名門球団を牽引する右腕に対する同僚の信頼は絶大で、元エースのアダム・ウェインライト投手らも絶賛していると地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」が伝えている。
カージナルスは24、25日(同25、26日)の本拠地ブルワーズ戦に連敗し、ワイルドカード争い3位に後退。一方で、直接対決に敗れたため同2位のブルワーズとは4.5ゲーム差に。プレーオフ進出、そして本拠地でのワイルドカードゲーム開催へ向けて激しい争いが続いている。もし一人で「13」の貯金を作るマイコラスを獲得していなければ、すでに“終戦”となっていた可能性は高い。
記事では、マイコラスが今季31登板のうち11登板で四球を出してこなかったことを紹介。ジャイアンツ戦の投球について、「初回、彼は8球で順当にジャイアンツ打線からアウトを奪った。投じた球は、全てストライクだった。楽々とジャイアンツ打線を片づけた3回では、ボールはたった2球だった」と振り返っている。いかに積極的にストライクゾーンを攻め、打者を打ち取っているかを強調している形だ。
そして、2010、14年に20勝、09、13年に19勝を挙げ、通算148勝を誇るウェインライトのコメントを紹介。ベテラン右腕はマイコラスについて「彼は投球をシンプルにしているんだ。彼には(投手としての)素晴らしい才能が備わっているよ。彼もそれを分かっている。そして、彼はストライクゾーンをどんどん攻め込むんだ。巧みに(球種を)混ぜながらね。直球も良い。何かに狙い球を絞るのは容易なことではないよ。ストライクを投げてくるのは分かっているからね。ここで分からないのは、内角なのか外角なのか、高めなのか低めなのか、ということさ」と絶賛している。
記事によると、ウェインライトはカージナルスのマイコラス獲得について「オフの(象徴的な)契約」と呼んでいるという。マイコラスは、一流先発投手の1つの基準となる200イニングに迫る192回2/3を投げ、シャーザー(ナショナルズ)の18勝に次ぐ17勝をマーク。勝率81.0%は同単独トップで、防御率2.94も同6位と圧巻の数字を残している。ただ、契約は2年総額1550万ドル(約17億5000万円)。メジャーの先発投手としては“お買い得”すぎる額だ。
メジャー復帰1年目で圧巻の活躍を続けるマイコラス。プレーオフでもその勇姿を見たいところだが、カージナルスは生き残ることができるだろうか。
(Full-Count編集部)