大谷22号ソロで米生放送番組が大騒ぎに 612発殿堂打者が打撃解説中に背後で…
今年殿堂入りのトーミ氏が解説中に、背後の大スクリーンで大谷一発
26日(日本時間27日)の本拠地レンジャーズ戦で自身最多タイとなる22号ソロを放ったエンゼルスの大谷翔平投手。第2打席にも右前適時打を放つなど4打数2安打2打点の活躍で今季22度目のマルチ安打をマークした。実は大谷が決勝アーチを打った瞬間、殿堂入り強打者がテレビ番組内でライブ映像を使いながら大谷の打撃フォームを診断中。思いがけない偶然が、米国で大きな話題になっている。
まさかのホームランだった。MLB公式テレビ局「MLBネットワーク」の人気番組「MLBトゥナイト」では、番組内で大谷の4打席目をライブ生中継。大スクリーンに映し出される臨場感溢れる映像を元に二刀流スターのスイング診断を始めたのは、メジャー通算2328安打、612本塁打で今年殿堂入りを果たしたジム・トーミ元内野手だった。
バットを持って左打者の構えを見せたトーミ氏は「彼の前足を今見てください。一瞬、間が空きますね。この間が空いた時、右足を早く踏み込むと、手と腕だけでバットを振ることになります。ふた呼吸置いても手と腕だけで打つことになってしまう」と解説。「ですが、前足を踏み込んだ瞬間にバットをブーンと振った場合、その時こそ自分のパワーの最大値が出せるのです。なぜなら……」と、説明を続けようとした時だった。
この瞬間、背後の大スクリーンでは、トーミ氏の解説通りに踏み込みとスイングを見事にシンクロさせた大谷が、反対方向に大飛球を放つ姿が映し出された。
まさかの偶然に司会を務めるハロルド・レイノルズ元外野手は「ジム、後ろを見ろ! 後ろを見ろ!」と絶叫。決勝弾がフェンスを越えるとスタジオは「オー!」「なんてことだ! 最高の一言じゃないか、ジム!」「これこそライブ中継の美しいところだ!」と大興奮。トーミ氏も自分がホームランを放ったかのように両手を広げて喜びを爆発させていた。
日ハム時代の同僚マーティンの5球目にタイミングがわずかにずれていた大谷だが、直後の6球目を完璧に攻略。驚きの修正力を見せつけた。
この様子を、ボルチモアのテレビ局「WJZ」でキャスターを務めるマーク・ビビアーノ氏もツイッターでリポート。「MLBネットワークを見ていた人はいるか?ジム・トーミがオオタニのスイングをライブ解説してると、エンゼルスのスラッガーが最高のタイミングでホームラン。これこそ最高のテレビだよ」と反応するなど、SNS上でも大きな話題となっていた。