ロイヤルズ、30年ぶり2度目の世界一! またも逆転で延長12回の熱戦制す

9回に2点差を追いつき、延長12回に一挙5得点、1985年以来のWS制覇達成

 ワールドシリーズ(WS)第5戦が1日(日本時間2日)、ニューヨークのシティ・フィールドで行われ、王手をかけていたロイヤルズが延長戦の末にメッツを7-2で破り、世界一に輝いた。相手先発ハービーの前に8回まで無得点に抑えられていたが、9回に2点差を追いつくと12回に勝ち越しに成功。2戦連続で逆転勝ちを収め、1985年以来、30年ぶり2度目のWS制覇を成し遂げた。

 序盤から中盤にかけては劣勢だった。初回、先発のボルケスがグランダーソンに先頭打者本塁打を浴びて失点。さらに6回にもデューダの犠牲フライで追加点を許す。

 打線もハービーの前に沈黙。4回にはケーン、ホズマー、ムスタカスと3者連続で三振に倒れ、5回も先頭のペレスが空振り三振。続くゴードンは四球で出塁したものの、リオス、ボルケスと連続三振を喫した。

 しかし0-2で迎えた9回、ようやくハービー攻略の糸口をつかむ。先頭のケーンが四球で出塁し、すかさず二盗で無死二塁の好機を作る。直後、ホズマーがレフトオーバーの二塁打を放って1点差。ここでハービーをマウンドから引きずり降ろした。

 2番手の守護神ファミリアに対しても粘り強く攻める。1死三塁の場面でペレスの打球はショートへ。すると一塁送球の間に三塁走者のホズマーが本塁へ突入。タイミングはアウトだったが、送球が大きくそれて土壇場で同点とした。

 そして延長12回。先頭のペレスが相手4番手リードからライトへヒット。その後、1死三塁とすると代打コローンがレフトへ勝ち越しのタイムリー。さらにオーランドの打球をセカンド・マーフィーがエラー。1死一、二塁の場面でエスコバルがレフト線へタイムリー二塁打を放つ。1死満塁からケーンにも走者一掃のタイムリー二塁打が飛び出し、この回一気に5点を奪った。

 その裏、デービスがメッツ打線を抑えてシリーズ4勝1敗に。終盤まで劣勢に立たされながらも見事敵地で2戦連続の逆転勝利。昨年、29年ぶりにWSに進出しながらジャイアンツの前に涙をのんだロイヤルズが今年、30年ぶりに頂点に輝いた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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