侍J、完封リレーで韓国撃破し白星発進! 大谷が圧巻の最速161キロ&6回10K
プレミア12開幕戦で投打かみ合い快勝! 平田&坂本が2打点
侍ジャパン日本代表が8日、札幌ドームで行われた世界野球「プレミア12」開幕戦、韓国戦で5-0と勝利した。先発の大谷(日本ハム)が6回を投げ、2安打10奪三振無失点と好投。打線も平田(中日)が2打点、坂本(巨人)がソロ弾を放つなど2桁の12安打をマークし、韓国に快勝した。
大谷は初回、2アウトを奪うと3番・金賢洙への2球目で161キロをマーク。会場を沸かせると、その後も150キロ後半の直球を連発し、3者凡退に仕留めた。
さらに2回は先頭の李大浩を147キロのフォークで空振り三振。韓国球界で2年連続50本塁打を放った5番・朴炳鎬は145キロのフォークで二ゴロに打ち取り、無失点に抑えた。
打線も早い段階で右腕を援護する。2回無死一、二塁とするとこの日8番に入った平田が左腕・金広鉉のスライダーを強振。ボテボテの打球だったが、捕球体勢に入った三塁・許敬民の目の前で三塁ベースに直撃。三塁ファウルゾーンを転々とする間に、二塁走者・中田(日本ハム)が生還。記録は一時、サードのエラーとなったが、直後に左翼線適時二塁打に訂正された。さらに1死満塁から2番坂本の右犠飛で2点目を奪う。
援護を受けた大谷は3回まで毎回の5三振を奪い、無安打ピッチング。4回1死から金賢洙にこの日初ヒットを許したが、李大浩をセカンドへの併殺に仕留める。
5回、先頭で打席に入った朴炳鎬に詰まりながらもライト線へ二塁打を許し、続く孫児葉には四球を与えて無死一、二塁のピンチを招く。しかし、その後は3者連続三振を奪う圧巻の投球で危機を脱した。
するとその裏、侍ジャパンは2死から中田がレフトへのヒットで出ると、松田(ソフトバンク)が四球で一、二塁に。ここで平田がフルカウントからライト前に弾き返して3点目を奪った。
大谷は6回、1死から2番・鄭根宇を155キロのストレートで見逃し三振。さらに金賢洙も変化球で見逃し三振に切って取り、この日10奪三振に。この回を投げ終えたところで降板となった。
7回には坂本がレフトスタンドへソロ弾を放ち、4点目。その裏、2番手・則本(楽天)が2奪三振などで3者凡退に仕留めると、8回もマウンドへ。2本のヒットで1死一、二塁のピンチを招くも、李容圭のライナー性の当たりを坂本がダイビングキャッチ。その後、四球で二死満塁となったが、続く金賢洙を152キロのストレートで三振に仕留める。
その裏には2死から坂本がセンターへのヒットで出ると、続く山田(ヤクルト)がレフトへタイムリー二塁打を放ち、5点目を奪う。
9回は松井(楽天)が3連打を浴びて無死満塁とされたものの、その後、三振、遊飛、一邪飛と締めて完封リレー。国際大会の初戦で投打がかみ合い、強豪相手に快勝した侍ジャパン。次戦は11日、台湾・天母に会場を移し、メキシコと対戦する。
※プレミア12
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催の国際大会。4年に1度行われ、第1回の今回は日本、台湾で開催。世界ランク上位12チームが参加。1次ラウンドは6チームずつA、Bの2組に分かれ総当たりで戦い、各組上位4チームが決勝トーナメントへ進む。A組はキューバ(世界ランク3位)、台湾(4位)、オランダ(5位)、カナダ(7位)、プエルトリコ(9位)、イタリア(11位)、B組は日本(1位)、アメリカ(2位)、ドミニカ(6位)、韓国(8位)、ベネズエラ(10位)、メキシコ(12位)。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count