広島、接戦勝ち切るも緒方監督は打線に不満「もう少し内容のある打撃を」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

V決定も緩みなし「消化試合をやるつもりはない」

■広島 1-0 阪神(2日・マツダスタジアム)

 広島は2日、本拠地マツダスタジアムで行われた阪神戦に1-0で競り勝った。先発のジョンソンが7回無失点の好投で11勝目。打線は5回まで阪神先発の岩田の前にノーヒットに抑えられていたが、6回に丸がリーグ単独トップとなる39号ソロ。この1点を、8回ヘルウェグ、9回中崎が阪神の反撃を許さずに守り抜いた。

 試合後、緒方監督は「単調にならずに緩急を使って投げていた。シーズンの投げ終わりを、いい形で終えることができてよかった」と、CSでも先発の中心として期待される左腕の好投に安堵した様子だった。得点は丸のソロの1点のみ、わずか4安打に終わった打線については「丸の一本だけだったからね。もう少し、内容のある打撃を見せて欲しかったけど」と不満も漏らした。

 9月26日に優勝決定後、5試合で3勝2敗と優勝決定による気の緩みは見られない。僅差のゲームが続き、この日も最少得点差のゲームを勝ちきった。緒方監督は「前にも言ったように、消化試合をやるつもりはない。こだわりはないけど、勝ちに向かってやっている」と単なるテストや調整の試合ではないことを強調した。

 9月中旬に昇格し、この日も1イニングを抑えたヘルウェグに関しては「見極めているところだね」とCSに向けての準備も怠っていない。「また明日だね」と力強く会見を締めた指揮官は、残り3試合を無駄にするつもりはない。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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