66歳、奇跡の逆転劇― コリンズ監督、晩年に花咲く

メッツはワールドシリーズで散るも、コリンズ監督は2年の契約延長

 ワールドシリーズでロイヤルズに敗れたメッツはオフシーズンにやるべき一つの課題をクリアした。4日、テリー・コリンズ監督と2年間の契約延長を結んだと発表した。これにより、コリンズ監督は2017年までメッツのユニホームを着て指揮をとることになる。

 メッツがポストシーズンに進むと、「ミラクル」という言葉が用いられるが、コリンズ監督の歩みもまた、奇跡的だった。監督としての通算成績は838勝850敗。メッツでの通算成績は394勝416敗。アストロズとエンゼルスで2度監督を解任されたように、これまで手腕はあまり評価されていなかった。

 だが、メッツで5シーズン目の今季は90勝72敗の好成績を記録。アルダーソン・ゼネラルマネジャーは「今季序盤はけが人が多く出て苦しい戦いを強いられたが、テリーがうまくチームをまとめてくれた」とマネジメント力を評価した。

 2011年に監督に就任した当時、チームは切り替えの時期にあった。メジャーに上がってきた若手を育てる役割として、「つなぎの監督」という見方が強かったが、ジェイコブ・デグロム、マット・ハービーら若い投手陣がエース格に成長した今季、周囲の予想を上回る快進撃でワールドシリーズに進出。一時は解任の噂も出たが、今では最優秀監督賞の有力候補に挙がるまでに立場が逆転した。

 コリンズ監督が最も評価される点は、辛辣として知られるニューヨークのメディアへの対応力だろう。

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