最多勝の元Gマイコラス、カージナルス「5つのサクセスストーリー」に選出
地元メディアが今季総括記事を掲載、キャンプは苦戦も「彼は好転させた」
メジャー復帰1年目で18勝(4敗)を挙げ最多勝を獲得した元巨人でカージナルスのマイルズ・マイコラス投手。プレーオフ進出こそ逃したがエースとして最後までチームを牽引した。地元紙は想像以上の活躍を見せた右腕を今季カージナルスのポジティブ要素のトップ5に選出している。
カージナルスの地元紙「ベルビル・ニュース・デモクラット」紙は、今季のカージナルスのポジティブ要素、ネガティブ要素、どちらの要素もある出来事を各項目で5つ選出。マイコラスの活躍は「5つのサクセスストーリー」の3番目に選出された。
記事ではマイコラスが昨オフにカージナルスと契約した際にはほぼ無名に近い存在であり、スプリングトレーニングでも結果を残せなかったことを言及しながら「シーズンが始まると彼はすぐさま(状況を)好転させた。彼は今季のカージナルスの投手の中で唯一、2桁勝利を挙げ、18もの勝利数を積み上げた。また、彼の防御率2.83は、球団の先発の中で唯一となる防御率3以下である」と、エース級の活躍を見せたことをレポートしている。
カージナルスの投手陣に関しては、マイケル・ワカが前半戦8勝2敗と好調ながら故障者リスト(DL)入り。5月に右ひじ痛でDL入りした元エースのウェインライトが9月に復帰したものの2勝4敗、リリーフ陣も通算186セーブのグレッグ・ホランドは32試合0勝2敗、防御率7.92と期待を裏切り解雇されるなど、数多くの誤算が記事には挙げられており、チームの勝ち越し数である14を1人で稼ぎ出したマイコラスは、カージナルス投手陣の希望の星だったことをうかがわせる。
僅差でプレーオフ行きを逃したカージナルスだが、ポジティブ要素として、マイコラスの活躍のほか105マイル(約168キロ)という豪速球を投げるジョーダン・ヒックスの成長、ワカ、カルロス・マルティネスらがDL入りした後、メジャーに昇格したガント、ポンセデレオン、ゴンバー、ハドソンら、キャリアが浅い投手に使えるメドが立ったことを挙げている。
ワカが2019年シーズン後にフリーエージェント(FA)になり、契約が切れる前にトレードされる可能性も記事では報じており、来季のカージナルスはマイコラスとウェインライトをエース格に、ガラリと顔ぶれが変わる可能性もありそうだ。
(Full-Count編集部)