豪快先制2ランのジャッジ、息詰まる一発勝負に「半端ない。寿命が縮まった」
ヤンキースはアスレチックスに勝利「窮地に立たされた時こそ、チームの真価が発揮される」
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が3日(日本時間4日)、本拠地で行われたアスレチックスとのワイルドカード(WC)ゲームで初回に先制2ランを放ち、チームを勝利に牽引した。6回の第3打席には右翼線二塁打で追加点の口火を切るなど、3打数2安打1四球2打点と活躍。試合後はシャンパンファイトに酔いしれながら「WCゲームは半端ない。寿命が縮まったよ」と勝利を喜んだ。
初回に無死一塁で打席に立つと、アスレチックス先発のヘンドリックスから左翼席中段に届く豪快2ランを放ち、先制した。6回先頭で迎えた第3打席には、右翼線二塁打で追加点の口火を切り、チームは一挙4点を獲得。勝利を確かなものとした。
試合後、シャンパンでびしょ濡れになったジャッジは「タフな試合だったし、やりがいのある試合だった。この瞬間のために戦っている。大舞台ではその状況を楽しみ、プレッシャーを楽しむもの。窮地に立たされた時こそ、チームの真価が発揮されるんだ」と大きく頷いた。
昨季は本塁打王と新人王を同時受賞する活躍だったが、今季は右手首を負傷して戦列を離れた。復帰したのは9月14日(同15日)のこと。故障のブランクを感じさせない圧巻の打球は、打球速度116.1マイル(約186.8キロ)の弾丸アーチ。完全復活の狼煙を上げた。
8回には、ヤンキースが誇るもう1人の大砲、スタントンが左翼2階席に飛び込む特大アーチを放った。この一発はジャッジの打球速度を上回る117.4マイル(約188.9キロ)を計測。ジャッジですら「とてつもないムーンショット。場外まで届くんじゃないかと思って見てたんだ。とにかく遠くへ飛ばしたからね」と驚きを隠せなかった。
5日(同6日)からは同地区ライバルのレッドソックスと地区シリーズを戦う。「タフなシリーズになりそうだ」と言いながらも、迎え撃つチャレンジに目を輝かせた26歳。地区シリーズでもジャッジの一振りで試合の流れを決めたい。