6年144億円のダルビッシュ、移籍1年目は「前途多難な出足」 米メディア指摘
米メディアが指摘、今季はDLから復帰できず苦難のシーズンに
メジャーではプレーオフが幕を開け、30球団の頂点を目指し、レギュラーシーズンを勝ち抜いた”選ばれし球団”が火花を散らしている。ワールドシリーズ終了を迎えれば、そこからは一気にストーブリーグへ突入。来季以降の戦力補強に向け、各チームが本腰を入れることになる。米野球情報サイト「MLBトレード・ルーモアズ」では、昨オフ話題になった大型契約を勝ち取った選手に注目し、その内容と今季成績を検討。カブスのダルビッシュ有投手は「カブスの一員として前途多難な出足だった」と低評価が与えられた。
特集では、昨オフに複数年の大型契約を結んだ11選手について検証。8年1億4400万ドル(約164億6500万円)でパドレス入りしたエリック・ホズマー内野手に続いて登場したのがダルビッシュだった。
日本人右腕は、6年1億2600万ドル(約144億1000万円)でカブスと契約を結んだが、5月下旬に右上腕三頭筋の張りで故障者リスト(DL)入り。戦列復帰を目指してブルペンでの投球練習や傘下マイナーでのリハビリ登板を行ったが、一進一退を繰り返した。8月下旬に右肘に強いストレス反応が見つかり、今季は投球を行わないことが決定。結局、カブスでの1年目は8試合に先発し、1勝3敗、防御率4.95の成績に終わった。
記事では、ダルビッシュの今季防御率(.495)、投手を評価する指標のFIP(4.86)とxFIP(4.23)、与四球率(4.73)が自己ワーストだったことを指摘し、「カブスが契約したつもりだった先発1、2番手には程遠い姿だった」と評した。今季の奪三振率(11.03)が優秀だったことに来季以降の望みを見出してはいるが、「カブスの一員として前途多難な出足だったことは疑いようはない」とした。
また、ダルビッシュは2019年終了後に契約をオプトアウトできる権利を持っているが、記事では「来季終了後にオプトアウト権を行使するとは思えない。もし行使したら、4年8100万ドル(約92億6200万円)の契約を放棄するのだから」と2020年以降もカブスでプレーするだろうと予想した。
カブスはワイルドカードゲームでロッキーズに敗れ、今季終了を迎えた。ダルビッシュは手厳しい評価を覆すためにも、来季は契約内容を超えるパフォーマンスで、チームを3年ぶりワールドシリーズ優勝に導きたい。
(Full-Count編集部)