ロッテ金澤「絶対泣かない」と笑顔で現役生活に幕 「よく16年もできたな」
現役最終打席は空振り三振「やっぱり1軍は凄い」
■西武 6-3 ロッテ(4日・ZOZOマリン)
ロッテ金澤岳捕手が4日の西武戦(ZOZOマリン)で16年間のプロ生活に別れを告げた。
9月27日に今季限りの引退が発表されたが、1日だけ今季初めて1軍登録された。始球式では愛娘とマウンドに登場して拍手を浴び、6回は田村の代打で登場。左飛に終わると、7回からマスクをかぶり西野、唐川を好リードした。
8回の現役最終打席はマーティンのチェンジアップに空振り三振も、大きな拍手。井口監督から花束が渡され、試合後はホームベース付近でナインから5回胴上げされた。
2002年のドラフト6位で矢板中央高校からロッテに入団。ロッテ一筋で、2008年に1軍初昇格。2013年には里崎智也捕手のケガで初の開幕マスクをかぶり、2014年には96試合に出場、打率も.299まで上げた。7月27日の西武戦ではプロ12年目、通算300打席で右翼に初ホーマーを放ち、これがプロ生活唯一のアーチになった。
「よく16年もできたなと思う。毎日、毎日の積み重ねで、支えもあった。1年目でプロの世界は厳しい、無理だと思った。でも腐ったら終わりと言われ、自分のできることをやって、積み重ねてきた。結果は伴っていないが、ここまでやらせてもらって幸せだった」と金澤。「やっぱり1軍は凄い。雰囲気が違う。ここ何年か忘れていた。ピッチャーのいいところだけを引き出したい。それだけを考えて受けた」と金澤。「絶対泣かない。笑って終わります」の言葉通り、笑顔で幕を引いた。