大谷の新人王“ライバル”アンドゥハー、圧倒的な打撃成績も懸念される弱点とは

ヤンキースのミゲル・アンドゥハー【写真:Getty Images】
ヤンキースのミゲル・アンドゥハー【写真:Getty Images】

弱点改善を目指すアンドゥハー、メンドーサ・コーチは「経験は間違いなくPOに生きる」

 今季ア・リーグ新人王争いで、エンゼルス大谷翔平投手とともに有力候補に挙げられているヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手。三塁手として定着した今季は149試合に出場し、打率.297、27本塁打、92打点、ア・リーグ新人記録となる47二塁打の活躍を見せたが、打撃だけではカバーしきれない“弱点”があるようだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」によれば、23歳内野手は守備を改善するためにコーチと特守に取り組んでいるという。

 打撃成績では大谷を上回るアンドゥハーだが、三塁手としてシーズン15個の失策を記録し、守備率94.8%。MLB公式サイトのスタッツに記載された三塁手19人の中で18位という低さだ。一方の大谷は、投手として10試合に登板し4勝2敗、防御率3.31と二刀流で活躍した。記事では「特筆すべきシーズンを送っているアンドゥハーは、エンゼルスのショウヘイ・オオタニ、そしておそらく同僚のグレイバー・トーレスと並んで、ア・リーグの新人王候補になっている。だが、彼の記録した15個のエラーにどうしても足を引っ張られてしまっている」と、拙守が賞レースではマイナスポイントになりかねないと指摘している。

 アンドゥハーは3日(日本時間4日)に行われたワイルドカードゲームの試合前も、カルロス・メンドーサ内野守備コーチとともに全体練習の前に守備練習に汗を流していたという。同コーチは「今年彼が積んだ経験は間違いなくプレーオフで生きてくる」と期待した。だが、アンドゥハーはこの日、4回1死からデービスの三ゴロを一塁へワンバウンド送球。一塁手ボイトがショートバウンドの送球をすくいきれず、アンドゥハーに失策が記録された。このエラーから2死満塁のピンチを招き、6回からは守備固めのエチャバリアが三塁を守った。

 結果として、7回にエチャバリアが痛烈なライナーに超人的なジャンプ力で飛びつき、ヒットを強奪する美技を披露。アーロン・ブーン監督の采配が的中した形になった。アンドゥハーにとっては“ホロ苦”の展開となったが、練習を積んで守備力を向上させ、首脳陣の信頼を勝ち取るしかない。メンドーサ内野守備コーチは「必ずそのレベルまでたどり着くと信じている」と、若き三塁手の才能と努力に期待したという。

 普通のシーズンなら、断トツで新人王に価する成績を残すアンドゥハーだが、大谷の登場で激しい争いになりそうな2018年の新人王レース。最後に笑うのは―-。

(Full-Count編集部)

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