ダルビッシュの心温まる行動にア軍外野手が感謝 「多額の寄付をしてくれた」

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

ALSの研究機関発足へ114万円寄付、地元紙が特集「“圧倒”された」

 カブスのダルビッシュ有投手は今季、怪我に悩まされて8試合登板、1勝3敗、防御率4.95でシーズンを終えた。6年1億2600万ドル(約144億1000万円)で獲得した右腕を欠いたカブスは、2年ぶりの世界一を目指したがワイルドカードゲームで敗退。移籍1年目は厳しいスタートとなった日本人右腕だが、アスレチックスの外野手はグラウンド外でのダルビッシュの行動に心から感謝しているようだ。

 地元紙「パラダイス・ポスト」は「アスレチックスのスティーブン・ピスコッティが母の人生、受けた支援について振り返る」とのタイトルで記事を掲載した。ピスコッティは昨オフ、カージナルスからアスレチックスに移籍。このトレードは、難病の「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)を発症していた母親の近くに住むことができるようにと両球団が実現させたもので、大きな話題となっていた。

 ピスコッティの母親は今年5月に死去。その後、ピスコッティは原因不明のALSの研究機関を発足するために資金を募ったが、ダルビッシュが1万ドル(約114万円)を寄付したことが明らかになり、称賛を浴びていた。ピスコッティは、この支援に対する感謝の思いをあらためて明かしている。

 記事では「ピスコッティはファン、アスレチックス、他のチームの選手から受けた支援に“圧倒された”と語った」と言及。さらに、「シカゴ・カブスの投手ユウ・ダルビッシュとジョン・レスターはALSセラピー・デベロップメント・インスティテュートにそれぞれ1万ドルの寄付をした」と詳細を伝えている。同僚のレスターも1万ドルを寄付していたという。

 同紙は、ピスコッティが「ジョン・レスターとユウ・ダルビッシュは多額の寄付をしてくれた。個人的に感謝したい。ALSには資金が必要なんだ……落ち着いたら、代理人と話そうと思っている。資金を集めるための素晴らしい方法を考えたい。それが僕の使命だと思う」と話したことも紹介している。ダルビッシュは、9月にも平成30年北海道胆振東部地震に対する義援金として、古巣の日本ハム宛に1000万円を寄付するなど慈善活動に積極的に取り組んでいる。

(Full-Count編集部)

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