侍ジャパン中田、捕球ミスの筒香を救う決勝打「何とかしたいと思った」
筒香の飛球の目測誤るミスに「僕も外野やっていたのですごく分かる」
侍ジャパン日本代表の日本ハム・中田翔内野手が12日、2夜連続でヒーローとなった。世界野球「プレミア12」1次ラウンド第3戦・ドミニカ共和国戦(台湾・桃園)で「6番・一塁」でスタメン出場。同点の8回2死二、三塁で決勝の左翼線2点二塁打を放った。
4回1死一、二塁の中前適時打と合わせ、4打数2安打3打点。前夜のメキシコ戦(台湾・天母)の3安打5打点と合わせ、台湾移動後の2試合は7打数5安打の打率7割1分4厘、8打点の固め打ちだ。
試合後のヒーローインタビューではこの日の3打点を充実した表情で振り返った。
――4打数2安打3打点。まず最初の4回の中前適時打を振り返って。
「(相手先発の元中日D・カブレラは)身長が高いと言うことでボールに角度があった。(スライダーで)抜かれたのは球が来たのは予想外でしたけど」
――2本目の左翼線2点二塁打は決勝打となった。
「同点に追いつかれて、やっぱり、そわそわしていた。なんとか1点でもいいから、投手のために打ってあげたいと思っていた。いい所に抜けてくれたなと思います」
――7回、左翼・筒香の捕球ミスから同点に追いつかれた。
「僕も外野やっていたので、すごく分かる。ああいう打球は難しい。(スタンドから打球が)戻ってくるので難しい。『気にするなよ』と言ったら、(筒香も)あまり気にしてなかったので良かったです」
――ミスも取り返すのが野球だ。
「僕もいろんな意味で周りの選手に助けられてますので。仕事が出来て良かったです」
その後の取材でも「僕も普段エラーしてみんなにカバーしてもらっているので、筒香が目測を誤って点を取られた時に何とかしたいと思って、2本目のタイムリーも結果的にいい所に転がってくれてホッとしてます」と語った中田。味方のミスを懸命にカバーしようとする姿勢。26歳のスラッガーには中心選手としての自覚が強く芽生えている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count