田中将大が第2戦先発に向けて断言 強打レ軍打線に対する作戦は「できています」
強力レッドソックス打線に「今までの対戦成績は関係ない」
ヤンキースの田中将大投手が5日(日本時間6日)、翌日に控えたレッドソックスとの地区シリーズ第2戦の先発に向け、記者会見に臨んだ。同地区ライバルでもあるレッドソックスとのプレーオフは初体験となるが、「非常にプレーヤーとして光栄なことだと思っていますし、そして、そこで勝つことができれば非常にいいものにできるんじゃないかと思います」と目を輝かせた。
メジャー最大のライバルとも言える2チームの対戦。第1戦が始まる前から、ファンやメディアなど周囲は大きな盛り上がりを見せている。それと相反するように、記者会見での田中は落ち着いていた。9月20日(同21日)に本拠地でレッドソックスと対戦した際は、4回を5失点と打ち込まれた。この時は明確な作戦が見えていないと話していたが、「そこに関しては、整理はできていると思いますって言うのは変ですね(笑)。できていますし、あとはいつものように結果を出すだけだと思います」と笑顔を浮かべながらも断言した。
田中は今季レッドソックス戦に4試合投げ、1勝0敗、防御率7.58の成績。フェンウェイパークでは2試合で1勝0敗、9回2/3を投げて3被弾7失点を喫している。相性は決していいとは言えないが、「今までの対戦成績は、もちろん関係ない。明日は明日。それを昨シーズンのプレーオフでも、ヒューストンと当たる時に証明してきたと思いますし、明日もそれができるようにしっかり投げたいと思います」と自信を見せる。
昨季プレーオフでは、世界一になったアストロズにリーグ優勝決定シリーズ第7戦で敗れる悔しさを味わった。あと一息でワールドシリーズに手が届くところまで勝ち進み、「今シーズンは新たに経験を積んで過ごしてきたシーズンでもあるし、自分の中では大きかったこと。去年あそこまで戦っていけたという経験がある」と経験を大いに生かすつもりだ。
囲み取材が主な普段とは違い、会見場での記者会見。プレーオフならではの雰囲気に「なかなかこういう機会がないとこういう場をセッティングしてもらえない選手なので(笑)、そういう風に思いますね。いよいよプレーオフだなって」と笑わせると、会見場から引き上げる際も「1年目はあったのになぁ(笑)」と自虐的なジョークで畳みかけた。
「あまり初回からガンガン飛ばしてっていう気持ちはない。しっかりと自分のバランスで。すべて持っている物は出したいですね」
体にも心にも、余計な力は入っていない。自然体で大一番のマウンドに上がる。
(Full-Count編集部)