圧倒的な変化量…最強左腕セール、宝刀スライダーで凄すぎる「バックドア」
地区シリーズ第1戦でPO初勝利、スライダーに強打者も「フリーズした」
■Rソックス 5-4 ヤンキース(日本時間6日・ボストン)
レッドソックスのクリス・セール投手が、5日(日本時間6日)に本拠地フェンウェイパークで行われた地区シリーズ第1戦のヤンキース戦に先発。5回1/3を5安打2失点8奪三振と好投し、5-4での勝利に導いた。今季、レギュラーシーズンで237Kを記録した奪三振マシーンは、4回に鋭いスライダーの「バックドア」で見逃し三振を奪取。この1球をMLB公式ツイッターが動画で紹介すると、ファンから「えげつない」と脱帽の声があがった。
売り出し中の強打者が完全に固まった。レッドソックスの5点リードで迎えた4回。セールは先頭ヒックスにヒットを浴びるも、スタントンはスライダーで三振。そして、続く右打者のボイトも2球で追い込んだ。1球ボールの後、最後は外角へのスライダー。ボールゾーンからストライクゾーンに入ってくる「バックドア」をコーナーギリギリに投げ込み、見逃し三振を奪った。
圧倒的な変化量を誇るセールのスライダーにボイトはお手上げ状態。試合を中継していた米テレビ局「TBS」では、解説のロン・ダーリング氏が「このスライダーは最初外角からかなり離れているので、打者は振らないのですが、プレートの位置に行くまでに変化してプレートの中央に行きます。クリス・セールはとても効果的に打者を欺きます」と絶賛した。
さらに、MLB公式ツイッターも「フリーズした」との文言を添えて動画を紹介。ファンからは「神」「セールはダメージを与えている!」「えげつない」「あの球にはフリーズするね」などと称賛の声があがった。
セールは5回に2安打を許したところで降板し、後続のピッチャーが走者を返したため2失点に。しかし、チームは最後は1点差で逃げ切り、先勝した。セールにとっては、これがプレーオフ初勝利。レッドソックスにとっても、エース左腕にとっても大きな1勝となった。