105試合で40発94打点 DeNAソトは年俸3500万円の“格安”超優良助っ人
シーズン序盤はファーム暮らしも…約3か月半で34発量産
シーズンも最終盤となっている今季のプロ野球。パ・リーグでは西武が10年ぶり22度目のリーグ優勝を決め、2位ソフトバンク、3位日本ハムなど全順位が確定した。セ・リーグは広島が3連覇を決め、2位のヤクルトも決定。クライマックスシリーズに進出する3位だけが決まっておらず、その座を巨人とDeNAが争っている。
各タイトルについても、多くの部門でその行方が見えてきているが、その中で、大混戦となっているのが、セ・リーグの本塁打王争いだ。DeNAのネフタリ・ソト内野手が7日の広島戦で40号2ランを放ち、リーグ1番乗りで40号に到達。広島の丸佳浩外野手は39本塁打でシーズンを終え、DeNAの筒香嘉智外野手は現在38本塁打となっている。
セ・リーグの本塁打単独トップに立ったソトだが、その打撃成績がとにかく凄まじい。
プエルトリコ出身のソトは昨季ナショナルズ傘下の2Aと3Aでプレーし、今季からDeNAに入団。昨季は3Aで68試合に出場して打率.293、14本塁打を放っていたが、入団当初は外国人5番手以下の扱いだった。チームには野手でロペス、投手ではウィーランド、パットン、バリオス、エスコバーと4人おり、外国人枠の関係があったためだ。
開幕1軍には入ったものの、わずか2日で出場選手登録を抹消。次に1軍に昇格したのは1か月以上が経過した5月6日だった。さらに6月13日に再び抹消。10日後の6月23日に昇格すると、その後はチームで不動の存在となった。
7日の広島戦で105試合目の出場となったソト。6月23日に再昇格した段階で27試合に出場して6本塁打であり、そこからの78試合、3か月半ほどで34本塁打を量産したことになる。シーズンに換算すれば、驚異の62.3本のペースでアーチをかけてきた。
40本塁打を放った7日の試合を終えた段階で、105試合に出場して407打数126安打40本塁打94打点、打率.310。40試合近く出場試合が少ないにも関わらず、トップ選手と遜色ない成績を積み重ねてきたソト。驚異の打撃成績を残したこの助っ人が、年俸3500万円の“格安”であることもまた、驚きだ。
(Full-Count編集部)