大谷の打撃用具も“殿堂入り”、二刀流の“証”が揃う 関係者が報告「到着した」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

キャップに続いてヘルメットなどが到着「二刀流選手として記録されることになる」

 エンゼルスの大谷翔平投手が使用していたヘルメットなどの打撃用具が、米ニューヨーク州オチゴ群のクーパーズタウンにある米国野球殿堂に届いたと関係者が報告している。殿堂には、すでに投手としてのデビューを果たした際に被っていたキャップが展示されているが、これでクーパーズタウンに「二刀流」が揃ったことになる。

 ナショナルベースボール・ホールオブフェイムのジョン・シェスタコフスキー広報教育部門副社長は、自身のツイッターで「ショウヘイ・オオタニが2018年シーズンに使用していた打撃用ヘルメット及び肘/脛当てが野球殿堂博物館に到着した。ありがとう、ショウヘイ。ありがとう、エンゼルス!」と報告。実際の写真も公開している。

 大谷は今季、メジャーで100年ぶりの二刀流として開幕直後に圧巻のパフォーマンスを見せた。右肘靭帯損傷後はほぼ打者に専念したものの、投手として10試合登板で、4勝2敗、防御率3.31、打者として104試合に出場して326打数93安打22本塁打61打点、打率.285の好成績を残してフィニッシュ。4月には二刀流で、9月には打者で月間最優秀新人に輝いた。

 シェフタコフスキー氏は今年7月、取材に対して「大谷の場合はルーキーとしてではありません。NPBでの実績からでもない。理由は二刀流。彼はメジャーの歴史でも極めて意義深い存在なのです」と言及。大谷の野球用具が“殿堂入り“する理由について明かしていた。

 投手としてメジャーデビューを果たした4月1日(日本時間2日)に大谷が被っていたキャップは、野球殿堂の「ホール・ニュー・ボールゲーム」というエキシビジョンのハイライトとなる最終ケース「現代野球」のコーナーで飾られている。そして、「打者・大谷」の象徴であるヘルメットなども、「壊れるか、新しいものを使うタイミング」で寄贈してもらう予定だと同紙は明かしていた。つまり、シーズン終了後になる可能性が高いと同氏は予想していたが、ついに実現したようだ。

 シェフタコフスキー氏はさらに、「ショウヘイは以前にも4月1日に投手デビューを飾ったときに着用していた帽子も野球殿堂博物館に寄付してくれている。打撃用ヘルメットと並んで、これらの道具によって彼のMLBに繋がるユニークな軌跡、及び彼の二刀流選手としての2018年シーズンが写し出され、記録されることになる」とツイート。偉人たちの“お宝”が並ぶ殿堂に大谷の二刀流の“証拠“が揃ったことを実に嬉しそうに伝えている。

 シーズン終了翌日の今月1日(同2日)に靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた大谷。再び二刀流としてプレーするのは2020年になりそうだが、伝説の始まりを告げる野球用具は一足先に“殿堂入り”を果たした。

【写真】激動のMLB1年目を終えた大谷翔平 米野球殿堂に寄贈されたヘルメットとエルボーガード

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