ドジャース、13日からリーグ優勝決定シリーズ 指揮官「世界一こそ成功」
ブルワーズと激突「ロサンゼルスに優勝の二文字を取り戻す」
ドジャースは12日(日本時間13日)からブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズに臨む。敵地ミルウォーキーでの初戦に向けて、10日(同11日)には本拠地ドジャースタジアムで練習を行った。3年連続での地区シリーズ突破となったが、過去2年はリーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズで敗退。デイブ・ロバーツ監督は「ロサンゼルスに優勝の二文字を取り戻す」と世界一を改めて誓った。
ロッキーズとの大接戦となったレギュラーシーズンは、ワンデープレーオフに勝利して6連覇を達成したドジャース。さらに、ブレーブスとの地区シリーズを3勝1敗で制し、3年連続でリーグ優勝決定シリーズへと駒を進めた。一方、ブルワーズもレギュラーシーズン最終盤でカブスに追いつき、ワンデープレーオフを制して地区優勝。その勢いのまま地区シリーズではロッキーズを3連勝で下した。乗っているだけに、難しい相手だ。
この日、取材に応じたロバーツ監督は「昨年はできなかったことで最後に締めくくりたい。我々が目指しているのはそこにある。昨年の(ワールドシリーズ)第7戦以降ずっとだ。その舞台に戻るチャンスが今、我々にはある。我々は(気持ちが)先走らないようにできているし、最終的なゴールが何なのかも理解できている」と言及。昨季、ワールドシリーズ第7戦でアストロズに敗れ、世界一を逃した記憶は当然、消すことはできない。
「ワールドシリーズ制覇こそが“成功”と考える人もいる。だから(ワールドシリーズを制覇できなかった)他の29チームは失敗だと言うことができる。我々の目標はワールドシリーズ制覇だ。まだそれを成し遂げていない。まだリーグ優勝決定シリーズの初戦も戦っていない段階でワールドシリーズ制覇という先のことを考えすぎないようにしている。だが、ファンの為に、そして選手自身のためにもロサンゼルスに優勝の二文字を取り戻すことがどれだけ重要なことかを、選手たちは理解している」
敵地ミラーパークはプレーオフでは熱狂的な雰囲気に包まれる。だが、恐れることはないという。
「しっかり投球をして、守って、打つ。そして、感情や一つ一つの瞬間に振り回されないことだ。現在に至るまで、素晴らしいプレーをしているチームがここに2つある。彼らはホームアドバンテージを持っているが、今シーズンは我々はロードでより良い結果を出している。我々にとっては、(ホームアドバンテージは)気にならない」
第1戦はエース左腕カーショーが先発する見込み。セットアッパーとして重要な役割を担う前田健太投手の出番も地区シリーズより増えることは間違いない。幸先のいいスタートを切りたいところだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)