就任1年目Rソックス監督が古巣アストロズと対決「彼らは完成されたチーム」

レッドソックスのアレックス・コーラ監督【写真:Getty Images】
レッドソックスのアレックス・コーラ監督【写真:Getty Images】

レ軍を108勝に導いたコーラ監督、昨季はベンチコーチとして世界一に

 レッドソックスは9日(日本時間10日)、敵地での地区シリーズ第4戦でヤンキースを4-3で破り、対戦成績3勝1敗でシリーズ突破を決めた。13日(同14日)から始まるリーグ優勝決定シリーズでは、昨季覇者アストロズと対決。4戦勝ち抜けの7回戦制でリーグ優勝を競う。

 就任1年目のアレックス・コーラ監督が満面の笑みを浮かべた。3点リードで迎えた9回。守護神キンブレルが1点差まで追い詰められたが、気迫のピッチングでリードを守り、2013年以来となる5年ぶりの地区シリーズ突破を決めた。

 第1戦は地元ボストンで幸先のいい白星を飾ったが、第2戦でまさかの黒星。1勝1敗で敵地ニューヨークに乗り込んできた。43歳の若き指揮官は「第2戦で負けた後、終わったと思った人は多かったと思う」と振り返るが、第3戦は16-1と圧勝。勝ち抜けに王手をかけて臨んだこの日も「入念なプランが用意してあった」と、8回にはエース左腕セールを中継ぎ起用するなど、必勝体制で畳みかけた。

 勝利の美酒に酔ったコーラ監督は「我々は素晴らしいチーム。非常に多才なチームなんだ。誰が欠けても成立しない。素晴らしいチーム一丸となった勝利だった」と目を細めた。

 就任1年目ながら108勝54敗という今季メジャー最高成績を残した。その勢いはプレーオフでも止まらず。現役時代から人望が厚く、優れた野球脳の持ち主で、将来の監督候補と言われたが、指導者として現場での感覚を養ったのは、昨季まで務めたアストロズでのベンチコーチという役割を通じてだった。

 そして偶然にしてはできすぎた筋書きだが、リーグ優勝を懸けた大舞台で対戦するのは、古巣であり昨季覇者のアストロズとなった。「抜群のタイミングで、彼らはシーズン最高の野球をプレーしているようだ。投手はいいし、素晴らしいディフェンスもある。打撃だっていい。彼らは完成されたチームなんだ」と、ひとしきり称えた後で、少しいたずらな笑みを浮かべて言い切った。

「7回戦制。彼らは僕をよく知っている。僕も彼らをよく知っている。これは面白い闘いになるよ」

 手の内を知る者同士が正面からぶつかるのか、あるいは裏を掻き合うのか。いずれにしても、興味深いシリーズになることは間違いない。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY