V逸の侍J 回またぎ、救援陣の起用法…韓国戦の「継投ミス」を検証する
最大の敗因は則本の回またぎ、1次Rで絶対的ストッパーを確立できなかったことも響く
侍ジャパンは19日、東京ドームで行われた世界野球「プレミア12」準決勝の韓国戦で3-4と痛恨の逆転負けを喫した。1次ラウンドから怒涛の6連勝だったが、決勝目前で無念のストップ。大会初代王者に輝くことは出来なかった。
3点リードの9回に救援陣がつかまり、まさかの4失点で逆転負けを喫した。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍してきた野球解説者の野口寿浩氏は、敗因を「則本の回またぎ」と指摘。「元々、先発をやっているピッチャーだから『2イニングくらいいけるだろう』という考えが間違えだった」と分析した。
「1イニング全力投球して、そういうピッチャーが回またぎっていうのは厳しいんじゃないかなと。受けている(捕手の)嶋が、(9回は)球の走りが悪くなってきたのを感じて、変化球が増えて、その変化球をやられたっていう感じがするんですよね」
則本は9回、すべて変化球を打たれて先頭打者から3連打で1失点。さらに、続く打者に死球を与えて無死満塁となったところで降板した。
「やっぱり回またぎを全力で投げることに慣れていないピッチャーに、それを任せたのが酷だったのかなと」
8日の開幕戦(札幌)でも2イニング目にピンチを招いていた右腕を、首脳陣が最終回も続投させるという決断を下したことについて、疑問を呈した。