正捕手不在、遊撃手、1・2番… DeNAが最下位に沈んだ理由【野手編】

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打線の課題は「1・2番を安定して任せられる本物の選手がいない」

 2012年から「横浜ベイスターズ」は「横浜DeNAベイスターズ」に球団名を変え、生まれ変わった。昨年まで成績を伸ばし続け、着実に成長を遂げて迎えた今年、チームは交流戦突入前まで貯金「10」でペナントレースをリード。しかし、交流戦、後半戦とシーズンが進むに連れて失速した。終わってみれば62勝80敗1分で借金「18」。順位も初年度に逆戻りの最下位に沈んだ。

 ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野口寿浩氏は今季のDeNAを振り返り、「二遊間、センターの守備も含めて、1・2番を安定して任せられる本物の選手がいないってことですよね」と野手陣に足りなかった部分を分析した。

「シーズンを終えて、結果を出し続けたのは梶谷、筒香、ロペス、たまにバルディリス。結局、本物の実力を持った選手だけでした。石川がなかなか帰ってこられなかったのも大きかったですね」

 今季、打線はリーグ1位の本塁打数(112本)、リーグ2位の得点数(508点)と一定の成績は残した。しかし、野口氏は強力なクリーンアップの前を打つ、1、2番が課題だと指摘した。

 序盤戦は石川が1番打者として打線を牽引したが、交流戦から調子は下降線に。後半戦は戦力になれなかった。チーム随一の俊足外野手・荒波も70試合の出場にとどまり、決め手を欠いた。12球団屈指のクリーンアップを持つだけに、その前を打つ打者が重要であることは確かだ。

 さらに、野口氏は守備についても「センターラインの強化が最重要課題でしょう。ここまでセンターラインが弱いチームっていうのは珍しいですよね」と指摘した。

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