史上最多MVP7度のボンズ氏が“愛弟子”イエリッチにハッパ「あと6回だね」

ブルワーズのクリスチャン・イエリッチ【写真:Getty Images】
ブルワーズのクリスチャン・イエリッチ【写真:Getty Images】

2016年にマーリンズで打撃コーチとしてイエリッチを指導

 今季ナ・リーグMVPの有力候補とされるブルワーズのクリスチャン・イエリッチ外野手に、伝説の打者からエールが送られたという。その主とは、MLB史上最多7度のMVP獲得歴を誇るバリー・ボンズ氏だ。米紙「ロサンゼルス・タイムズ」電子版が伝えている。

 ボンズ氏は2016年にマーリンズの打撃コーチに就任。わずか1年ではあったが、イエリッチをはじめ、ジャンカルロ・スタントン外野手(ヤンキース)、マルセル・オズナ外野手(カージナルス)、ディー・ゴードン内野手(マリナーズ)らに打撃指導を行った。ボンズ氏はマーリンズ退団後も“愛弟子”たちとの交流を続けており、今季打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁、長打率.598の功績を残し、ナ・リーグMVP有力候補とされるイエリッチにも、シーズン終了後に電話をかけたという。

 稀代の大打者はどんな言葉をかけたのか。記事によれば、ボンズ氏はMVP受賞の“前祝い”を伝えた上で「あと6回だね」と、自身の7度受賞まで追いつくようにハッパを掛けたという。打撃コーチとして、間近でイエリッチの才能に触れたボンズ氏は、26歳外野手に“大打者の資質”を見出し、打撃に対して探究心旺盛である姿勢に感銘を受けたようだ。

「君には7回を目指してほしい。繰り返すことが大切なんだ。偉大な打者たちは何度も繰り返してきた。1度だけで満足せずに、また繰り返していこう」

“師匠”にそう伝えられたイエリッチは「バリーはそう言うかもしれないけど、まだMVPを獲得したわけじゃないんだ」と言いながらも、「僕のキャリアを通じて計り知れないほどの手助けをしてくれたんだ。あれだけの実績を残した選手に、自分の成し遂げたことを誇りに思ってもらえるなら、それは素晴らしいことだ」と喜んだという。

 メジャー史に残る大打者ボンズから太鼓判をもらったイエリッチ。今後どこまでの打者に成長するのか、何度MVP級の活躍を繰り返すことができるのか、注目してみると面白いかもしれない。

(Full-Count編集部)

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