鷹・工藤監督、1番抜擢で3安打3打点の川島を激賞「さすが。読みもいい」
6点差で勝利の方程式投入「絶対に次の日に繋げさせない」
■ソフトバンク 10-4 西武(17日・メットライフ)
ソフトバンクが初戦に大勝し、1勝1敗のタイとした。17日、敵地メットライフドームで「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第1戦を戦い、先発全員安打の16安打で10得点を奪って大勝。まず初戦をモノにした工藤公康監督は「初戦は本当に大事になってくる。選手が頑張ってくれた。強い思いが出ていたと思います」と選手たちを称えた。
初回、柳田の適時打で1点を先制したソフトバンク。3回に逆転を許して1点ビハインドとなったが、4回に打線が爆発した。2死満塁から川島が、西武先発の菊池から左翼線への2点適時打を放って逆転。さらに上林も左中間への2点適時三塁打、グラシアルも左前適時打を放って、この回一挙5得点を奪った。
西武先発の菊池を5回でノックアウトし、その後も6回、7回と加点してリードを広げた。1番に起用した川島は3安打3打点と申し分ない活躍を見せ、指揮官も「さすがですね。読みもいいし、どういう球をどこに打てばいいかを分かっている」と大絶賛。さらに、指揮官は雄星攻略の鍵を「しっかり狙い球を絞って打てたというところ。あれほどの投手は全部を打ちにいこうとすると難しい。いいカウントで狙い球を絞って打つことができた」と語った。
6点のリードを奪っても、7回は武田、8回には嘉弥真、加治屋をつぎ込み、9回は森で締めた。点差がありながらも、石橋を叩くような勝利の方程式投入した意図を、指揮官は「点を与えたりして、絶対に次の日に繋げさせないようにと」と説明。狙い通りに西武打線に得点を許さなかった。
これで1勝1敗のタイとしたソフトバンク。工藤監督は「ここからもう1度、どっちが3つ勝つか。まずは明日のことだけを考えて戦っていきます」と語る。まだ初戦を取っただけで、優位に立ったわけではない。18日の第2戦。大きな意味を持つ一戦となる。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)