MLBのノンテンダー選手とは? NPB球団にも大きな意味を持つ12月2日
一時的にFAとなり、来季の所属先を自由に探すことができるノンテンダー選手
新GMにディポト氏を迎えたマリナーズが、積極的な動きを見せている今年のストーブリーグ。アメリカのホリデーシーズン到来を告げるサンクスギビングデーから明ける今週末から、各球団ともに来季に向けたチーム編成の動きを加速させることになる。
ストーブリーグ中には、選手の契約状況を巡るさまざまな手続きが行われるが、直近で注意しておきたい日付が12月2日だ。この日までに、各チームはメジャー登録40人枠に入る選手のうち球団が保有権を持つ選手(メジャー経験が合計6年に満たない選手)に、来季の契約をするか否かの判断を伝えなければならない。契約する選手(テンダー)にはそのまま40人枠に残して来季年俸を提示し、契約しないとされた選手(ノンテンダー)は今オフは一時的にFAとなり、来季の所属先を自由に探すことができるようになる。
ノンテンダーとなる選手のタイプはさまざまだ。主に対象となるのは、いわゆる控え選手や先発ローテやブルペン入りが微妙なラインの投手が多いが、中には年俸調停権を持つゆえにチームが考える適性年俸額を超えることが予想されるという事情で放出される選手もいる。
「捨てる神あれば拾う神あり」ではないが、Aという球団で不要と見なされた選手でも、Bという球団では戦力補強のプランに合致することも多々。ノンテンダーとされた選手はFA扱いとなるため、以前から注目していた選手が放出されたと知るや、即座に獲得に向けて動く球団も多い。