史上3人目の偉業を達成した元Gマイコラス 地元ファンは「契約を5年延長すべき」
敵地で10勝負け無しは伝説投手に続く偉業、ファンは「エース」「サイ・ヤング賞」
巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手は今季、米復帰1年目で圧巻の活躍を見せた。ジョン・レスター(カブス)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)というメジャーを代表する投手と並んでリーグ最多タイとなる18勝をマーク。黒星はわずか「4」で、勝率.818はリーグトップだった。カージナルスは公式インスタグラムで、先発ローテーションを牽引した右腕のある“偉業”をたくましい口髭を生やしたシーズン中の写真とともに紹介。ファンからは「5年は契約延長すべき」などとの絶賛の声が相次いでいる。
まさにエース級の活躍だった。マイコラスがマークした貯金14は、今季のチームの戦績(88勝74敗)と同じ数。カージナルスはシーズン最終盤までナ・リーグ中地区の優勝争いを繰り広げたが、マイコラスがいなければ、早々に脱落していた可能性が高い。メジャーリーグの先発投手にとって一流の条件の1つとなる200イニングにも到達(200回2/3)。一方で与四球数はメジャー最少の「29」と積極的にストライクゾーンを攻める投球が光った。
カージナルスは19日(日本時間20日)にインスタグラムでマイコラスのある“偉業”を紹介した。「今季、マイルズ・マイコラスはMLB史上3人目となる、敵地で負け無し、かつ10勝以上を記録した投手となった(10-0)。これまでに達成しているのは殿堂入り投手、グレッグ・マダックス(1995年)とジミー・キー(1994年)である」。ロードで無類の強さを発揮したことを特筆している。
この投稿に対して、コメント欄にはファンからの称賛の声が次々と届いた。
「素晴らしい」
「エース」
「サイ・ヤング賞」
「彼についての自分の評価は完全に間違っていた。シーズン前にはまったく期待してなかったに」
「おめでとう」
「信じられないシーズン」
「彼にはセントルイスにいてもらわないと!」
「あと5年分は契約延長するべき」
マイコラスは昨オフ、カージナルスと2年総額1550万ドル(約17億4440万円)の契約を結んだ。だが、ファンは早々にさらに5年契約を延長するべきだと主張。今季、ナ・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)、アーロン・ノラ(フィリーズ)がサイ・ヤング賞の有力候補と見られているが、カージナルスファンはマイコラスを“プッシュ”している。また、シーズン中から口髭は話題となっていたが、インスタグラムの写真に対して「ピュアなセクシーさを感じる」「なんともレトロな出で立ち」という声も上がっていた。
1年目で野球熱の高いセントルイスのファンの心をがっちりと掴んだマイコラス。来季はエースとしてシーズンに臨むことになる。