エ軍新監督に求められるものは…米メディア「大谷の活躍を最大限高める努力を」
エンゼルスがオースマス新監督の就任を発表、トラウトを満足させる必要も?
大谷翔平投手が所属するエンゼルスは21日(日本時間22日)、今季からGM補佐を務めていたブラッド・オースマス氏が新監督に就任すると発表した。マイク・ソーシア前監督の退任が正式決定する前から後任の最有力候補と見られていた前タイガース監督は、なぜ新指揮官に選ばれたのか。
AP通信は「ブラッド・オースマスがロサンゼルス・エンゼルスの監督に任命される」との見出しで組んだ。ソーシア前監督、オースマス新監督ともに、現役時代には捕手として長いキャリアを積んできたが、「49歳のオースマスは、“昔ながらのタイプの監督”として広く知られていたソーシアとは異なる哲学を示していく可能性が高いだろう」と指摘している。
記事では、ソーシア前監督の退任後から、エンゼルスの次期監督は決断の際に確率性を重視することやデータに精通している人物が務めることを望んでいると、ビリー・エプラーGMが語っていたことを紹介。オースマス氏は2014年からタイガースの監督を務め、通算314勝332敗という成績で2017年限りで退任したが、「人事管理に関しては称賛されていた。しかし、このダートマース大卒業生は、古い考え方の監督によってしばしば起こされるミスを批難された。それには先発投手の登板過多や、柔軟性のない救援投手の起用法へ執着したことなども含まれている」という。
一方で、「浮き沈みの繰り返しだったデトロイト(での監督)時代には、オースマスは完全にデータを頼りにする指揮官ではなかったが、彼はエンゼルスが求める近代的な監督へと成長をしていくことを厭わない意思をエプラーやモレノに間違いなく納得させた」とも言及。メジャーNO1プレーヤーのマイク・トラウト外野手との契約が残り2年となっていることにも触れ、その前に結果を残してトラウトを満足させる必要があると指摘している。
また、今季終了後に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた大谷は来季は打者に専念し、2020年には投手としても復帰する見込みだが、記事では「また、オースマスはトミー・ジョン手術を受けたことで来シーズンはマウンドに立つことがなくなるショウヘイ・オオタニの活躍を最大限に高める努力を主導していかなければならない」としている。
2002年のワールドシリーズ制覇の後は6度の地区優勝を果たしながら、リーグ制覇なし。新監督はトラウト、大谷らの能力を生かし、人気球団に栄光をもたらすことはできるだろうか。
(Full-Count編集部=AP)