「どんどんチャレンジしたい」―阪神島田、3試合12打席7出塁2盗塁で侍牽引
4選手が盗塁成功でメキシコに勝利、稲葉監督「積極的に走ってくれた」
野球の23歳以下の世界一を決める「第2回WBSC U-23ワールドカップ」は開催3日目の21日(日本時間22日)、オープニングラウンド第3戦が行われ、A組の日本は、2連勝同士の対決となったメキシコに7-2で勝利。3連勝を飾り、スーパーラウンド進出に大きく近づいた。開幕から2番を任されている島田海吏外野手(阪神)が2安打1盗塁2得点の活躍。今季ウエスタン・リーグ2位の26盗塁を決めている韋駄天が、足でチームの勝利を呼び込んだ。
初回、1死から中前打で出塁し、内田靖人内野手(楽天)の先制3ランで生還すると、先頭で迎えた3回にも中前打。内田の打席で二盗を決め、堀内謙伍捕手の左前適時打で三塁から4点目のホームを踏むと、4打席目の6回にも四球で出塁。盗塁は失敗に終わったが、これで3試合12打席で9打数4安打、1本塁打、7出塁、2盗塁、3四球と高い出塁率で2番の役割を果たしている。
「四球でも死球でも何でもいいので、常に上位打線からクリーンアップにいい形でつなぐことを目標にして毎試合取り組んでいる。(盗塁は)初めて見る投手が多いので、少しでも早くタイミングを計って走っていかないといけない。チャレンジするのはすごく難しいが、いいタイミングでスタートが切れたかなと思うし、どんどんチャレンジしていきたい。とにかくチームが勝つことに少しでも貢献できれば。今日はヒットで出塁できたが、無安打でも、四球でも相手の失策でもなんでもいいので出塁して走って(後ろに)つなげられればと思っている」
この日は島田のほか、西巻賢二内野手(楽天)、岸里亮佑外野手(日本ハム)、周東佑京外野手(ソフトバンク)も盗塁に成功。稲葉篤紀監督も「足はもともと『走りましょう』『ちゃんと覚悟を持ってチャレンジしていこう』と言っていた。皆、今日は積極的に走ってくれた。それが点にも絡んだ。これからも続けていきたい」と、足を絡めた攻撃を評価した。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)